お久し振りです。アシシです。

最近、仕事にヤラれてまして、全然ブログ更新できてなくてすんません。年明けのアジアカップに向けて、12月あたりからまたエンジン吹かしてくんで、よろしくどうぞ。

で、本題です。

ツイッターでよくやりとりさせてもらってるザスパ草津の高校生サポーター、ひぐラシ氏が夏休みの宿題で我が書籍世界一蹴の旅の読書感想文を書いたところ、大賞を受賞したそうですw

彼からその文章を頂いたので、転載してみます。

なんか高校生にここまで影響を与えられたのはブロガー冥利に尽きます。

是非お読みください。

---------------<キ リ ト リ セ ン>---------------

 今年2010年は世界最大のスポーツイベント「FIFA WORLD CUP South Africa」が開催された。この本は熱烈な日本代表サポーターのアシシ(村上敦伺)とヨモケン(四方健太郎)がワールドカップ出場32カ国に因みワールドカップ(以下W杯)を32倍楽しむために32カ国すべてを旅した現地レポートなどをまとめた本だ。32カ国全てに思い入れを持って観戦することでW杯を観戦することで32倍楽しもうという主旨だ。

 2人は外資系コンサルティング会社に勤務していた元サラリーマンで、ドイツW杯現地観戦を理由に退職。そこで感じたサッカーという競技の大きさからこのアイデアは生まれた。私は彼らがこの書籍で語っていたある言葉に感銘を受けた「大企業に就職することが真の安定とはいえない」という言葉だ。現在アシシさんは個人コンサルタントとして仕事をしている中で「半年仕事・半年旅」のライフスタイルを確立している。何年も。僕は今アシシさんが個人コンサルタントとしてこのライフスタイルを確立していることから同じ考えを持った。この経済の不況下いつ大企業が倒産するのか分からない現状がはたして安定と呼べるのか?ということだ。そういった自らの考えを実行に移せる実行力が本当に素晴らしいと感じた。

 この旅の中で両氏のユニットである「Libero」は様々な企画を敢行している。

 まずは「世界の人と球蹴り」だ。この企画は現地でストリートサッカーや草サッカーにこうじている人たちに混ざり交流を図るというものだ。言葉が通じなくてもボール1つで盛り上がりともに喜べる「サッカー」というスポーツの大きさを改めてこの本から学んだ。

 そしてLiberoが行った企画の中に「世界の人に笑顔を届ける」というものがある。出場国の貧困地域に出向きそこでぼろぼろのボールでサッカーをしている子供たちに事前にWebで販売した「世界一蹴Tシャツ」の売り上げでサッカーボールを購入しそこに届けるというチャリティ―企画。この企画によってサッカーボールがもたらした現地の子供たちの笑顔をみているととても感動する。サッカーという競技の大きさ、ボール1つが与える影響の大きさ、そして何より子供たちの笑顔が読者に感動を与える。

 この本を読んでいると日本人であることを誇りに思える一幕がある。たとえばオランダリーグで活躍した本田圭佑のいたオランダに行けば、両氏が日本人だとわかるやいなや「ホンダ!ホンダ!」と現地の人たちから声が飛ぶ。ほかの国でも「ナカタ!」 「イナモト!」など、日本人の知名度の高さからも日本人であることの誇りがわいてくる。

 さらに両氏のサッカーをもっと知ってもらいたいという気持ちが伝わってくるのが、現地の動画をWeb上にアップしたりと現地の様子がわかるように工夫を凝らしていたことだ。

 そしてこの本の中で「世界って意外とせまいんだな」と感じる場面がある。2人は次の国に行く際、現地の日本人と人気Webサイトの「Twitter」で交流を図ることがある。Twitterを使うことによって「リアル」な現地の情報提供や案内をしてもらえるのは世界のグローバル化が進んでいるという証拠だと思った。

 アルジェリアを訪問した際には、事前に交流をしていた現地駐在員の2人がLiberoの2人を通じて知り合うという場面もみられた。
 私はこういったことから世界のある意味での広さを知ることができたと同時にこの一冊から「狭さ」と「広さ」の両方を知った。

 この本には笑いもあり涙もあり、心温まる話もたくさんある。普通のサポーターが世界をまたにかけて1年以上の歳月をかけて旅したこの本は自分の固定概念によって植えつけられたその国の印象ががらりと変わることもあった。

 現代社会はテレビ、インターネット、ラジオなどマスコミがどんどん発達していく中で海外の情報は大量に入ってくるが、それはあくまで「マスコミ」が入手した情報であって一定の側面から入手した話題にすぎない。実際に現地の人とふれあい五感で体感してきた情報ではない。そういった意味でもただサッカーの内容だけをまとめた本ではなく、その国の中身、国民性、生活、などリアルなところまでわかる素晴らしい1冊だと思う。

 最後に私はこの本で自分の五感で体感することの大切さを感じ、間違ったその国に対しての印象があることもわかったし、自分の世界における大きさも知った。

 この一冊を読むことによって自分には新たな夢ができた。「自分で確かめてみたい」ということだ。いまはまだ学生ということもあり難しいが、この本が与えてくれた夢を無駄にしたくないしいつか実現したいと思う。海外に出ることによって自分を成長させたいという気持ちがもてた。「現地」の素晴らしさ、五感で感じることの大切さ、そしてなにより夢を与えてくれたこの本に感謝したい。

---------------<キ リ ト リ セ ン>---------------

ワールドカップは終わってしまいましたが、この世界紀行記は普遍的にいつでも読める本となってるので、興味を持って頂いた方は是非お読みください!

世界一蹴の旅-書籍