ハイ!アシシです。
みなさん、カナダと聞いてまず何を思い浮かべますか?
今やってるオリンピック、メープルシロップ、アイスホッケー、ナイアガラの滝など、日本でもよく知られているものはたくさんありますが、そういったポピュラーなものの裏に隠れたカナダの知られざる素顔に、今日の日記では迫ってみようと思います。
4編に分けてお送りします。
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カナダ人のアイデンティティー
日本と全然違うカナダの法律
半端ないドミナント戦略
意外と勤勉なホームレス
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カナダ人のアイデンティティー
カナダ人はアメリカ人のことが基本、嫌いです。北アメリカ大陸という括りで、USAと一緒くたにされたくないそうです。
そんな想いが街の看板を見れば一目瞭然です。
カナダの象徴とも言えるメープルリーフが、それぞれのロゴで強烈にアピールしていますw
今までの世界一蹴の旅で40カ国近くの国を周ってきてますが、グローバル展開している企業が、ブランディングの上で最も重要な「ロゴ」を国ごとにカスタマイズしてるのなんて、ほとんど見たことがないです。
中国では全ての外資企業が参入する際に、漢字をあてはめる規則がありますが(例えばマクドナルドは麦当労と書きます)、それは例外かと。
それがここカナダでは、アメリカ企業の上記3社が、ロゴのカナディアナイズを余儀なくされています。
「アメリカと一緒にすんなよ」というカナダ人特有のアイデンティティーが、こういった街の看板から窺い知れるなんて、興味深くないですか?
日本と全然違うカナダの法律
日本では後1カ月ちょっとで花見の季節が到来しますが、日本人にとって公園の桜の下でビールを頂くのは、ある意味「文化」です。
がしかし、もしそんな行いをカナダでやると警察に捕まります。
警告で終わり、ではなくて、リアルに逮捕です。
それはなぜか。
法律で屋外での飲酒が禁止されているからです。
このルールはカナダに限らずアメリカでも同じなので(一部の州を除く)、結構知ってる人は多いと思いますが、五輪観戦で初めて北米に来た人とかにとって、野外での飲酒禁止というポイントはかなり盲点かと。気を付けてください。
逆にですね、日本で大麻をやると当然警察に捕まりますが、こちらカナダでは、個人で吸うレベルの量を持っているだけであれば、捕まりません(販売目的で大量保持してると捕まりますが)。
オランダのように完全な合法化はされてないですが、ソフトドラッグについてはかなり寛容な社会です。クラブとかバーに行くと、そこら中でマリファナ臭が漂ってますw
太平洋を渡るだけで、アルコールとドラッグの罰則ルールがキレイに逆転するってのも意外ですよね。
半端ないドミナント戦略
みなさん、ドミナント戦略ってご存知ですか?
ザックリ説明すると、チェーン展開する企業が特定したエリアに一極集中型で店舗出店を行うことで、市場シェアの独占を目指す戦略のことを指します。(更に詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください)
ここ、バンクーバーではスターバックスがそのドミナント戦略を展開しています。ダウンタウンを歩けば、数ブロックごとにスタバがあります。
そして、こんな交差点もあるんです。
ちょっとわかりにくいですかね?
なんと交差点を挟んで、2軒のスタバが向かい合ってるんです!
市場独占が目的と言えども、ここまで徹底的にやると客の奪い合いが確実に発生するんじゃ・・・と思いきや、五輪開催中は両方とも猛烈に混んでました。
カナディアンのスタバ依存症は、僕らの想像を遥かに超えているようです。
意外と勤勉なホームレス
J-CASTの記事でも書きましたが、バンクーバーのダウンタウンにはホームレスがたくさんいます。
ホームレスにも色んな人がいて、電柱に寄っ掛かってひたすら“spare change, please.(小銭ください)”と物乞いしてくる人もいれば、どっかからパクってきたスーパーの買い物カートをガラガラと転がしながら、ゴミ箱からペットボトルや缶を熱心にコレクションしてる人もいます。
ホームレスが空き缶を集める理由はですね、バンクーバーでは空き缶や空き瓶をリカーストアや量販店に持っていくと、1缶5セントとかでお金に換金できるシステムになっているからなんです。(購入する際にデポジットが上乗せされています)
その仕組みを利用して日々生きるお金を獲得するために、勤勉なホームレスは今日も買い物カートを押しながら、ゴミ箱巡りに勤しんでいます。
ホームレスが街中のゴミ箱を日々漁っている姿は街の景観的にも褒められたものじゃありませんが、3年前にバンクーバーに住んでいた時は、アパートの裏にゴミ出しに行く際に遭遇するゴミ箱巡りホームレスに、まとまった空きペットボトルをよくプレゼントしてました。
なんか、何の工夫もなしに道端でBegしてくる人よりも、そうやって日々生きるためにアクティブに動いてる人に対して貢献した方が気分も良くなりませんか?
とまあ、4つのシリーズに分けて、日本人にはあまり知られていない「カナダの素顔」に迫ってみましたが、いかがでしたか?
僕にとって第二の故郷、バンクーバー。またいつか帰ってきます。
最後に繰り返しになりますが、お知らせです。
本日20日(土)に発売の夕刊フジに僕が書いたバンクーバーの記事が掲載されます!ぜひご覧ください!
夕刊フジを手に取ることができない場合は、紙面に載る記事のオリジナル文章はこちらにありますので、チェックしてみてください。
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