ボナペティ! ヨモケンです。
※フランス語で「ボナペティ」とは、直訳すると「よい食事を」的な感じで、意訳すると「めしあがれ」とか「いただきます」的な感じに使います。英語にはあまりない表現で、語りかける方もかけられる方も、なんだか気分がよくなる言葉です。
アビジャンで知り合ったコートジボアール人のジェロームと、ここ最近つるんでます。
今日もジェロームが車で僕らを連れまわしてくれることになりました。
ジェロームはHIV関連の省庁で働いているそうですが、僕らと出会ってからは、上司に「日本人の観光案内をするから」というすごい理由をつけて半休を申請し、僕らを連れ出してくれますw (それでOKを出す上司もすごいですw)
まずは、HIV関連の施設の見学に連れて行ってやる、とのことで訪れたのは、クリスチャンのシスターたちが運営する恵まれない子供たちの施設。
シスターからの言付けもあり、写真は撮らなかったのですが、いろいろ考えさせる貴重な経験を得ました。
あまりここでは深く語りませんが、旅の道中でバカばっかりやってるわけではなく、こういう体験ができるのも、旅の醍醐味だと再認識しました。
そういう意味では、かのトルシエ監督が、子供たち(高原や小野といった黄金世代メンバーのユース時代)に、サッカーの試合だけじゃなくて、アフリカの施設などを訪問させていた、というのはすごく肯ける話であって、選手の成長やキャリアのためにも、今後もそういう視点を忘れないでいてほしいと思います。
さて、ジェロームツアーの第2弾は、「現地コートジボアールの子供たちとサッカーをしよう」のコーナー。
僕らの泊まっているホテルから車で走ること15分、やってきたのは、とある学校の敷地内にあるクラブチームの練習場。
ロンドンに4年間住んでいたため、英語が達者なアダムさん曰く、このチームは1997年に創立し、今では2部リーグに所属しているとか。
「君らもプレーするか?」
というステキなお誘いを受けたため、彼らの練習に参加させてもらうことにしました o(^▽^)o
ちょうどアダムと話しているときに休憩で水を飲みに来ていた子達。
こんな子達と、チョイチョイと戯れられればいいかな、と思っていたら、そうは問屋が卸しませんでした。。。
なんと僕らが混ざるのは、15歳~18歳のジュニアユース(高校生)くらいの世代のチームだとか・・・。
当然メンバーはみんなアフリカンで、体もがっちりしているし、さぞ身体能力も高いのだろう・・・・と不安が過ぎる中、なんと僕とアシシは紅白戦の2チームにそれぞれ分かれ、敵対することになってしまいました。
かくして、15分ハーフのゲームがスタート。
ここで彼らの衝撃のプレースタイルを知ることになる。
「どうせ個々人が自分勝手なプレースタイルに走り、パスなんぞロクに繋がず、キック&ラッシュ、あとは身体能力に任せたサッカーになるのだろう」
という戦前の予想はまったく裏切られ、
実際に、僕らの目の前で展開されたのは、
「バックラインからこまめにボールを繋ぎ、時にはサイドチェンジを繰り返し、基本的には縦パスよりサイド攻撃。サイドからも単純にはクロスを上げず、サイドで詰まっては、一度戻してやり直す」
という、ある意味、日本人よりも日本人らしいプレースタイルだったのです。
センターフォワードでクロスを待つか、クサビのポストプレーを身上とする僕としては何ともモドカシイ展開でした・・・・。
一方のアシシは、サイドバックを志願したものの、「お前は攻めろ」という指示が出たため、オフェンシブなMF的ポジション。
しかし青チームのハーフたちは、ほとんどディフェンスをしないため、アシシが中盤のダイナモと化す。気がつけば、司令塔のような役回りになってました。
そして、青チームの怒涛の攻撃の中、こぼれ球を拾ったアシシのゴールが決まる!
そこで、ジェロームに大量得点を約束していたFWの僕としては、なんとかせにゃいかんということで、メンバーに縦パスでのシンプルな攻撃を要求。
それが功を奏して、縦にドリブルで抜け出したヨモケンの足を、青チームDFが引っ掛けた(ように見えた)ため、審判の笛がなり、ペナルティキック。
実際にはファールでも何でも無かったのだが、一向に点が取れそうにない長身FWへの情けのようにも感じたw
そして、オレンジチームのメンバーからは
「お前が蹴れ」
とのことで、初得点のお膳立てが用意されました。
コートジボアール人、ちゃんと分かってますね。空気が読めますw
が、そこで立ちはだかったのが、本来GKのアシシ。
急遽、PK要員として、ゴールマウスを守ることに。
この写真の通り、アシシは右へ飛び、ゴールは左ネットへ突き刺さる!
はずが、なんとシュートのコースが甘く、やや中央に飛んだボールはアシシの足に阻まれ、ノーゴール。。。。
スイスや中国で大量得点してきたヨモケンのアフリカでのゴールは遠かったのでした。
そんなこんなで、試合は青色チームの勝利で幕を閉じ、みんなで集合写真を。
メンバーのほとんどが片言でも英語が話せることもあり、そこそこの教育レベルを受けられる子達のクラブなのでしょう。
そして、コーチもしっかりしていることで、しっかりした戦術やトレーニングが行われているようで、かなり衝撃的でした。
つまり、こういうものも「教育」次第なんだろうな、と。
※名誉の為に補足させていただきますが、終了間際にちゃんと僕も1ゴール取れました・・・。
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