幻の特攻基地とも呼ばれている、陸軍最後の特攻基地、万世飛行場。
約4ヶ月しか使用されていなかったそうです。
その飛行場あとに万世平和記念館が建てられています。
仔犬を抱いた特攻隊員の写真。この万世特攻基地での写真と知りました。
仔犬を抱いたこの方は
荒木幸雄さん 17歳。写真は出撃前日の
昭和20年5月26日
吹上浜沖から引き揚げられた日本に残る
たった一機の 零式三座水上偵察機が展示されています。
特攻隊員には遺骨がありません。しかし、この世に書き残した遺書があります。
とありました。
2階には遺書やかたみの品、などが置いてありました。
4ヶ月ぐらいしか使われていなかったこの特攻基地から201名の特攻隊員が飛び立たれ、
かえらぬ人に。
よろずよに
旧町名の万世の意味するよろずよに
よろずよに語り継がん 平和への祈りをこめて
とパンフレットに書かれていました。
家に帰ると、本が届いていました。
知覧特攻平和記念館編
いつまでも、
いつまでも
枝幹二 22歳(富山県)
あんまり緑が美しい
今日これから
死にに行く事すら
忘れてしまいそうだ。
真青な空
ぽかんと浮かぶ白い雲
六月の知覧は
もうセミの声がして
夏を思わせる。
作戦命令を待っている間に
小鳥の声がたのしそう
「俺もこんどは小鳥になるよ」
日のあたる草の上に
ねころんで
杉本がこんなことを云っている
笑わせるな
本日十三、三五分
いよいよ知ランを離陸する
なつかしの
祖国よ
さらば
使いなれた
万年筆を”かたみ”に
送ります。