新年早々、暗い小説ばかり読んでいるのも如何なものかと思いながら。
「消えた少年たち」はラブリーボーン と一緒に、先日、宗教史の某先生から薦められました。
テーマは同じです。
この小説の90%は、アメリカの敬虔なモルモン教徒の家族小説であり、善き人であろうと頑張っているにも拘らず、次から次へと、困難な問題が降りかかり、その都度、夫婦は真剣に話し合い対処していこうとする姿が語られている。
職場の嫉妬、教師の虐待、いじめ、家のローン、精神科・心療内科医への過度の期待、医療保険、慈善組織の悪しき人、pedophilia、etc, まさに現代社会が抱える諸問題が、すでに南部の田舎町に蔓延しているのだ。
「無理」と繋がる要素もあり意識下で何度も、2つの小説が合体してしまった。
500ページ2段組という長編にもかかわらず、救いを求めて一気に読んでしまいました。
奇跡とよぶには、あまりにも残酷な結末なので、読後は複雑ですが。。。。
96年当初のまだパソコンがここまで普及する以前の諸々についても詳しく、そのあたり好きな人はとても面白いかも。
