坂東 眞砂子
赤朽葉家の伝説 系の女の一代記
高知の土着の風習、土俗信仰のなかで、
明治から現代の日本にいたる100年の間に起こる
民権運動、日露戦争、二度の大戦・・・
さまざまな大きな出来事に巻き込まれながらも、
たんたんと、やるべきこと、できることをやっていく主人公
その一生はとても地味であるけれども
人の一生とは、結局大きな歴史の中では
ほんの些細なもの
日本の近代史の一端を垣間見ることができるという意味でも
大変面白いし、赤朽葉家の伝説より、ずっと面白い
多くの小作人を抱える大土地所有者であった道祖土家が、
戦後の改革を経て、細々と農業をやっていく姿
家族制度の下で、次男、三男の地位、持てる可能性
ほんの数十年前までは続いていた、日本の開放的な性習俗
あらゆるものが網羅されている壮大な大河ドラマとなっている
ただし、作者自体は、例のおぞましい・・・事件で
不買運動まで発生しているし、
わたしもおおっぴらに絶賛する気にはなれないんだが
作品は素晴らしい
