春日野のけふはな焼きそ若草のつまもこもれりわれもこもれり
春日野のとぶひの野守出でてみよ 今いくかありて若菜つみてむ
み山にはまつの雪だにきえなくに みやこは野辺の若菜つみけり ・・・*
梓弓おして春雨けふ降りぬ 明日さへふらば若菜つみてむ
読人不知
君がため春の野に出でて若菜摘む わがころもてに雪はふりつつ ・・・*
仁和帝
春日野の若菜つみにや しろたへの袖ふりはへて 人のゆくらむ
紀貫之
春のきるかすみのころもぬきをうすみ 山風にこそみだるべらなれ
在原行平
ときはなる松のみどりも春くれば 今ひとしほの色まさりけり
源宗于
わが背子が衣はるさめふるごとに 野辺のみどりぞいろまさりける
青柳のいとよりかくる春しもぞ みだれて花のほころびにける
紀貫之