藤原てい
引き揚げの話です。
戦後のベストセラーで、一定の年代以上の人なら、必ず読んでいる本だと。
映像化もされているらしい。
右手に次男を抱きかかえ、左手に長男の手を握り、背中に赤ん坊をおぶり
首にリュックをかけ、裸足のまま、暴風雨の夜中、命がけで38度線へ向かって
行軍する。腰までの泥の中もがきながら進んでいく。山も河も自力で越える。
河は、3人の子どもを1人ずつ抱き上げながら、歩いて3回往復して渡る。
凄まじいです。
母は偉大です・・・と陳腐な表現では申し訳ない気がします。
一緒に助け合わねばならないはずの日本人同士が騙し合い、
陰湿なことが絶えず起こったという描写は、なんとも言えない気分になる。
今、もし同じような状況になった時もまたそうなるのかな?
何しろ、登場する男達が、揃いもそろって意地悪で、性悪。。。。
いやでも何かわかる気がry・・・・
クライマーズハイの横山氏の小説読んでても、おじさん達って
結構陰湿なことするし。。。
注:横山氏は男性だからね!
母子4人そろって無事に故郷に帰れますが、
赤ん坊だった長女は思春期に読んだこの本が原因で
葛藤し死まで考えるようになったらしい・・・
ただ、戦後無事に引き揚げてこれたひともいれば、
そのまま北朝鮮に残留したままの人もいるらしいのは
まだまだ戦争は終わってないってことかも知れない。
北朝鮮に残留孤児もいるだろうし。
ないがしろにされたままになっていることって多いんだな。
『八甲田山死の彷徨』読んだ時も衝撃受けたけど。
