閉塞感漂う時代に
それでも青春を満喫しようとする若者たち。
時代の波にのまれ、われ先にと戦場へ向かうことを潔しとする若者たち。
お国のために!
今自分ができることを、進んでやろうとするまっすぐな安部。
その馬鹿正直なまでの若者っぷりが
潔い坊主姿とともに、清々しいほどかっこいい。
そして、平和になったらまた一緒に上野動物園に行こうな!
あ゛ーなんてまっすぐなんだ!!
学徒動員って昭和18年には始まっていたんだ・・・・
終戦が20年だから、2年も前に・・・・
何かが間違っているとわかっていても、どうしようもないこともある。
ヒットラーの防具にも、詳しくそのあたりのことが書いてあったな・・
相本が戦争に対して、正直な意見を述べて、仲間たちが焦る場面。
いつかは、日本人とアメリカ人が一緒に野球をやれる時代が来るといいなと
相本が語ったとき、彼の心には兄から受け継いだBABE RUTH の
サインボールがあって、そこには、父と兄との思い出もあるわけで。
結局は彼の思いが最後の早慶戦を実現させた。
野球ができなくなったこと。
それでも、仲間たちと一緒に野球をやりたいと言う気持ち。
その気持ちに素直に。
素直ってそういうことだったのね・・・・
自分にできることを精一杯やろうとする相本の姿は本当に美しい。
許すこと。
受け入れること。
寛容であること。
あらきさま☆の玲瓏とした美しさは、イケメン?揃いとはいえ野郎ばかりの舞台で、
ひときわ際立ち、またその言葉の優しさと寛容さ、朗々とした台詞回しが
舞台を優しく包み、あたかもその姿は咲き誇る一片の花のよう(笑)
「母ちゃんに恩返しばしたかとです。」
あの場面は号泣を誘う~。
今まで耳蛸状態で聞いたことのある言葉だけど、
それでもやっぱり心に響くし、聞くと誰もが涙を流さずにはいられない。
間が最高だったな。
でっかい中村くんの大勝利!
早々と戦死した安部の遺骨を前に、
幼馴染達の胸に去来するものは何・・・・
夢中になれるものがなかったから、
時代の寵児となりえたかもしれぬ練成部に入ったのか。
そして、戦後もゲリラとなって戦い続けた練成部部長。
ひとたび出陣してしまえば生きて帰れることはないと思へ
と、死を前にした一週間。
それぞれがやり残したこと。
もう一度共に野球を ! という思いは、当然だったし、
仲間と一緒という幸せがあればこそ。
そこには、すでに日本人だ、朝鮮人だという意識もなく
試合の勝敗も、大学の違いも何もない。
ともに死を覚悟して、出陣の前に一緒に野球をした仲間。
母ちゃんも、おはぎをたくさん作ったかいがあったというわけで。
応援団長は程よい笑いの要素でいいんだけど、
もう一人の応援団長もみてみたかったな・・・・
今できることを精一杯やるしかないんですよ。
結局は。
どんな時代にかかわらず、どんな人生にかかわらず。
それがどんな結果に繋がろうとも。
と、頭では理解していても、心がついていけないこともしばしば。
それもまた人生!
それにしても・・・
今、彼ら世代の一番高い死亡率が自殺 なんだよね・・・