バブル崩壊の残した家族像の一面
最近の重松清とはちょっと違って
心理的に怖いストーリーが3つ
カラス
扉を開けて
陽だまりの猫
共通しているのはマイホーム。
バブルがはじける直前に郊外にマイホームを購入した家族に生じる亀裂。
郊外というよりもむしろ都心からは辺境と呼んでもよい地。
そういえば、「北の愛人」もDURASの母が騙されて土地を買ったことが
家族に大きな哀しみの影となってましたな。
マイホームって逃げられないのよね。
買い時も誰にもわからないし。
隣人もどんな人かわからない。
でもたいていの市民は一度購入したマイホームからは
死ぬまで逃げられない。
このストーリーと同様の話は実在していて
家族崩壊に繋がった話もよく聞く。
そう言う意味でも小説としてよりも、ドキュメンタリーを読んでいる気分になる。
家族・住居・隣人は人にとって憩いにもなるが
恐怖を生み出す存在にも生り得るわけで。
25~35年のローンを組んでしかマイホームを購入できない市民にとって
逃げ場を失う可能性を秘めているマイホームの購入は
人生を賭けた一大イベントですね!
