歩道橋には すごい思い出がある
この家に来る前だから もうずいぶんになるけれど アメリカ人のご主人と マレーシア人の夫人 それと 婦人の連れ子の3人家族と2年 近く 仲が良かった
ご主人は石油採掘のプラットフォームの製作を 石川島播磨工業に委託されたエッソの社員で設計や監督に来ていたエンジニア
その夫人がインターナショナルスクールの迎えのバスに子供を乗せるために 東名高速の名古屋インターのすぐ近くの本郷という大きな交差点 渡ったところまで行く予定だった
すると 雪の日なのに可愛いリボンをつけられて足元だけが 泥で汚れたマルチーズが とても 交通量の多い交差点を
ポッチで とことこ歩いて…
危ないと思い抱き上げて 歩道に降ろしたらあとをついてきて離れない
結局家まで連れて行ってお風呂に入れてその後 私に電話をかけてきた
ひろこ どうしよう
私は保健所 警察署 区役所などに連絡をし飼い主が探しているようなら連絡をもらうようにした
ところが 飼い主からの連絡がない
足には 赤いペティキュアまでされて 香水の香りがしていた(匂いダメなのに可哀想)
その様子では多分 若い女の子が飼っていた犬 かもしれない
場所として想像するに名古屋インターに入った時に窓を開けてそこから飛び出して逃げたのだろう
後戻りできずに泣く泣く高速に乗ったのだろうか？
4日くらい経って 奥さんのJaen から電話で どうもリードを付け 外を歩かせている時に大家さんに見つかったらしい
会社が賃貸契約したマンションで
大家がきつくて 犬を飼うなら出ていけと言われたと
後 長くても3日位と 通じ難い言葉で言い訳しても通じないのか？大家がきついのか
夜だったから 翌日のクリスマス・イブは私を彼等に紹介した チョビだけ囓った英会話の先生と合流し 彼等の家でホームパーティーの予定だったから
その時に も1度くわしく相談する事になった
翌日の夕方に行ったら そのマルチーズは男の子で 赤い大きな蝶ネクタイを付けて出迎えてくれ 「トラブル」の名が付けられ 何故？ 尋ねたら
このコを連れてきてから毎日が トラブル だから トラブル と名付けたと笑う
私は私の家に連れて行くと提案し 飼い主が現れればその人に返すし 現れなければ私がずっと面倒を見ると約束をした
その子が 後に 私がメロメロに愛してしまったRickなのだ
そういう訳で Rickが私の元に来てからも彼らが マレーシアに戻るまでお付き合いが続いた
すぐ後のお正月では、私の家の和室に布団をひいて寝させてあげたら 大喜びで夜中まで 我が家でパーティー
英語を話さないやつと日本語を話さない ウォルターは一晩でビール大瓶1ケースと 日本酒１升半を呑んだ
翌日も我が家で過ごし 夕方から熱田神宮に参拝に行った
その時に駐車場に車を入れてから 歩いて神宮に向かう時に 神宮の手前に大きな 歩道橋があり その上に ぎっしりの人で真ん中あたりから全く動かなくなり歩けなくて 歩道橋が揺れて
本当に揺れて 落下するのではないかと 怖かった
背中に汗する恐怖を体験した初詣だった
本筋の話はこの数行だけど
Rickが絡んでいるので記さない訳に行かず
逸脱 だらけの記事でごめんなさい