”今日も”真向いの街路樹は、 千手観音の如く、たくさんの腕をすべて空にむける。よく思い出す中学生の3年間、校庭の角の一本のポプラ。私の部屋の様に独り占めしていた。どの木でもなく、ポプラが好きだった。迷いが無いように空をさす。その下で仰向けになると、なぜか、より空は近くなった。