1人っ子政策から反転し今は人口を増やす政策に翻弄される中国の国民 | おひろのブログ・libe

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思い付くままに…

本当に、凄まじい話だった。


中国の一人っ子政策は、2014年まで36年間も続いたそうである。

違反して子供を1人余計に生んだのが発覚すると、子は取り上げられ罰金が豊かでない家の3年分の年収程が

課せられ、不足金に値する家畜や穀類までもが、毟り取られる。

払い終わらないと、刑務所に留置。

1人増える毎に罰金は、発生する。

何故、法を破っても子を生むかというと、特に農村部で顕著だが、確か

「男重女軽」と言ったか、日本で言う

「男尊女卑」の考えが強く、嫁は家系存続の為に男の子を生まねばならず、政策がどうであろうと、男児が生まれるまで子を生む。

子の親は手放したく無くとも、姑や産婆等が、生まれたばかりの女児を孤児院の前に捨てに行ったりする。

一人っ子政策を始めてから間もなく、中国政府は外国人との養子縁組を認める法律を制定し、多くの、殆ど女児がアメリカを中心に養子縁組され、他国に渡った子も含めれば、実に約15万人もの赤ちゃんが、中国から出国しているそうだ。

初期の頃の子供達にも様々な事は有ったはずだが…。

現在、他国で青年期を迎えている若者になった子達は、実の親に会いたく、ルーツを知りたく悩む者が多い。

しかし、手がかりは余りに少く自ら探す事が困難である。

自分の一部が欠落してる気になると。


アメリカ人の夫と、その妻である中国人女性が、善意の寄付金に助けられながら親子を探し出して、DNA確認もして、既に300人以上の子を親に引き合わせている。

夫婦がこの活動を始めたきっかけは、自ら三人の養子を育てていて、

子供が成長に連れて、肌や髪の色等で、自身の異端を知り悩む様子を目の当たりにしてからだそうだ。 

 

今日見たBS1の番組で、その夫婦の尽力により21年ぶりに、実の両親や兄弟に再会した子は、貧しい農村部の中でも、特に貧しい家庭で、夫の出稼ぎ中に妻が出産し、その日の内に姑により子は捨てられ夫は出産を知り急遽帰宅するも既に、子はいなく姑は固く口を閉ざして捨てた場所を言わず夫婦は必死に探すもみつからず、姑は後に他界した。

その子は、未婚か既婚かは説明無かったが、シングルの看護師が養母となる。

2人の孤児を育てたが、件の子が悩むのを見て、探してくれる先程の夫婦に依頼したのだった。


親子関係が明確になり、養母ともう一人の子も同行して、22時間〜のフライトを経て広東省の北部に近い田舎に列車で向かい、村人、親類も含め70人程の食卓が用意されて迎えられる。

その食事の為に父親は親類と友人から、日本円にして50万円を借金して用意した。数年分の収入にあたる。


1週間滞在し、娘は中国に残って親孝行したいと言うが、父親はアメリカに帰るよう諭す。

村の中でも最下層で皆に蔑まれる程の貧しい場所で暮らすのは無理だと。


駅のホームで見送る時に父親は、有りったけの現金を、泣きながら受け取ろうとしない養母に、

「この子の為に使って欲しい、学費の足しとかに…」

頼むように、養母に無理に手渡した。

娘には、帰りたくなったら、いつでも帰れるから…、と。


始めはホテルに泊まったが、

自分の家族の寝起きする家で眠りたい.


朝、目覚めたら、おかあさんが(手で)洗濯する音が聞こえ、やっと、自分の家に帰った気がした、と。


 

中国はこんなに多くの子供を育ててくれたアメリカに感謝すべきでは?