”【名作朗読】寂しい島 中島敦”なにか不思議な世界観だなって…。日記のようであり、紀行文のようでもあって…。 風景描写が巧みだから、そして、読んでいるわけではなく、聞くだけだから、目を閉じていると、同じ世界に身をおいている錯覚をする。空気の温度さえ、かの島にいるかのよう。朗読を聴くのと、文字を辿る読書とは、作品が違うと思える程にかわるんだね。それは、作者の意図しない読者の受け止めを誘うから、朗読故の醍醐味かも。