鴎外の作品はあまり読んでいないけれど、この「高瀬川」は私の中では、本当に名作だと納得させられます。
短編小説であり説明を多くを記すのは作品の品位を下げると思います。
是非、聴いていただきたいとリブログしました。
江戸時代が舞台で、流人を遠島させる際に付きそう同心が、人情厚い人故か、気になった流人に遠島になった罪の所以を聞き、自らの生活と比較して、その者のした事は罪かと自問したり・・・
流人が牢から出され舟に乗る前に、皆、200文を与えられる話とか、それを元手に島で商いをするつもりとか、
当時の世情の様々に驚く事も有ります。
この同心は自らの生活も、自問します。
そして、罪人の罪は、罪であったのかとも考えます。
この同心の様な人物が今の役人なら
現在の日本の様な、悪政に泣かされる庶民は減るかも、との思いまで馳せました
心穏やかに聞ける朗読です。
良い作品が聴けて、一風の涼風が部屋を横切った。