夜半に目覚めて、朗読時間が短いから、再び簡単に入眠できるかと思い、聴きはじめたのは間違いでした。
余計に眠れなくなりました。
いわゆる「食わず嫌い」で、坂口安吾は好きではなく、そのくせ作品も読んでもいなかった。
作品を知る前に、嫌いになったのは、無頼派の作家だとの記載を目にした事。
加えて、私の敬愛する芥川龍之介を、上海で散々、娼家で遊び呆け.梅毒がうつって脳に入って狂い死にした馬鹿だと、決めつけた一文を読んだ事。
また、作品よりは一作家として、妻帯もせず、その生涯を飄々と生きた永井荷風が亡くなった時の、
本当のところは判らないが、素裸にされた裸の上に浴衣1枚がかけられた姿を発見された、と冒瀆するように記したからだ。
せっかく知覧の近くまで行ったのに…。
やまい疲れしたママが指宿の砂風呂を体験したそうで、親孝行するつもりで一週間、滞在した。
帰路の飛行場に向かうタクシーの中でママが知覧の話をして…、もっと早く言ってくれれば行けたのに・・・
坂口安吾のこの朗読では、大変に胸に刺さりました。
戦争を知らない私も、聴いて良かった。
ママに勧められて1度だけ、靖国神社を訪れた事があり、さまざまが展示された館内で、おびただしい戦没者の写真と、その方々の遺書、遺品を拝見しました。
どうしたって、涙は止まりません。
なぜ親から離れ死ななくてはならなかったのか・・・
靖国神社は特攻隊だけではないけれど、知覧の記念館に行ったなら更なるつらさもあるわけで・・・
私のつまらない文章よりは、朗読を聴いてもらった方が良いですね。
ps.
靖国神社には軍用で命を失くした
馬、犬、鳩、の銅像もありました。