先日、料理のレシピサイトか、ブログかは忘れたけれど、見て、少しイラッとしました。
昨今の物価高で「海老チリ」が食べたくても、海老は高いから、鶏胸肉で海老チリもどきを作るレシピだ。
私は海産物をほぼ口にしなくなってから、海老チリは作らないけれど、鶏胸肉を削ぎ切りにして小麦粉や片栗粉を薄く付けて植物油で両面焼きし、ほぐした玉ねぎの小片を加えて炒め合わせ、我流で合わせたチリソースを絡めて仕上げる。
厚揚げでも作る ごく普通の家庭料理のつもりだ。
上記の、件の海老チリもどきは、2枚の写真付きで胸肉の切り方を紹介し、切った後に火を通した海老の形に丸めた様にするのが大きなポイントらしい。
今は亡きフレンチの巨匠と呼ばれるジョエル・ロブションが来日した時に、NHKでインタビューを受けた。
その時に言っていた言葉は今も忘れない。
ロブションさんが料理をするにあたって大切している事はありますか?
の質問に対しての応えは
「食材にたいして、その尊厳を守り感 謝の気持を忘れない事です。」
流石だと感じ入りました。
その気持ちは、食材の廃棄を少なくする事にも繋がるし、
人間が生きていられるのは、常に植物や動物を犠牲にしている事は言うまでも無く、感謝を忘れてはいけない。
と、話は大きく逸脱しましたが、
ひねくれ者の私は、
鶏胸肉で作ったなら、始めから
「鶏胸肉のチリソース」で良いと思うし海老の形に似せるのは鶏に失礼だろう、と思った次第です。
私が怒る事も無いと言われたら、それまでですが。
鶏には随分、恨まれても仕方ない立場です。