大阪、豊中の「食堂・おかえり」の無料弁当 | おひろのブログ・libe

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思い付くままに…

https://youtu.be/ktaZzE41rsM

昨夜、録画した「ドキュメントJ・食堂おかえり〜無料弁当から始まる物語」を観ました。

2021年に制作された番組だそうですので、既にご存知の方もおられると思います。今もこの活動は続いています。



以前に、岡崎市の山の貧乏寺の老齢の僧侶が1年365日、どんな天気でも、最寄りの駅の側にボロボロの軽のワンボックスカーに、朝四時から自ら育てた野菜や寄進された材料で作った雑炊を作り、お替り自由で空腹の方に食べてもらい、その間、自らは周辺のゴミを拾い、裸足で掃除をしています。

雑炊が余れば河川敷に住むホームレスにも振る舞っていました。

自身は全く贅沢をせず夏も冬も僅かな檀家の中の一人から貰ったTシャツと半ズボンで、私物はそれだけ。

唯一の贅沢は1週間だったか1ヶ月だったかに、一度だけの外食で180円の素うどんを食べること。

痩躯の、目にしただけでも仏様の様に見えました。残念な事にガンで他界されました。


「食堂おかえり」の女主人は53歳の主婦です。

ダウン症の男児を出産してから「あなたが、そんな風だから、そんな子供しか生めなかったのよ。」

謂れなき誹謗中傷をされて傷つき、鬱からパニック障害、過食症、拒食症、自死願望までぬ至ります。


私も鬱から自死願望に至るまでは全く同じ経験をしました。

私は家人には苦しさを気付いてもらえず、苦しさを訴えても理解は得られなかったのですが、時折、私の投稿に登場する車友達の欠食児童さんが、時折話す私の症状を控えて医学書で調べてくれ、

「ひろさん、それは病気だから治療で治るよ」と言ってくれました。

自死願望の有った時には時間を作っては会って話を聞いてくれ

「いつもお母さんの事が世界一好きで自慢だと言うのに、そのお母さんが苦しんで生んでくれた体はお母さんの体の一部と同じでしょ? 自分の体を傷付けるのは、お母さんを傷付けると同じ事だよ。

そんな事は出来ないよね」

その言葉で思い止まれました。命の恩人です。

私より13歳年下の家人公認のボーイフレンドです。



豊中の女性は遥かに私より立派で、

彼女はコロナで苦境に陥った方の為に僅かな金額で食べられる小さな食堂を開店しました。

2020年3月からは、相談窓口のチラシを添えて

食べられない人の為に1日30食の無料弁当を作り、夜9時に道の前の台に置き、それが困っている人を助ける事が出来るのではないかと、思ったとの事。

黙って持っていく方の多い中で、店内の彼女に礼の声をかける方も時にはいます。

弁当が失くなっても、誰かの相談にのれる様に、彼女は11時過ぎまでは店で休みながら待ちます。

彼女からは呼びかけもせず

話そうとする人が来れば、相談にのっている。

様々な事情を抱えた困窮者の中には 新たな生き方を見つけた方もいました。

その方は父親のDVを受けて育ち成人して結婚、二人の子を成してもDVが続き、妻子を連れて大阪に逃れ職を探すも得られず妻子は家を出てしまい、子にも合わせてもらえず、病になり生活保護受給者で、金額が不足で空腹時は水をのんで受給日を待つ生活だったそうです。番組の中では新たな生活に向かう変化の途上でした。


真似の出来ない事です。

私には、そのバイタリティーは無いから外にゃんこたちの助けになることしかできませんが、

私なりに、どんなに体調が悪くても1日も、1回も絶やさず長く続けたい。

いつも思う。

うちで食べる一食がそのコの最後になるかも知れない、過酷の中で生きてるコたちだからと。