夜8時半に友人と約束の電話。
「ひろちゃん、欠伸ばかりしているから、もう寝た方がいいよ。~~~また電話するね。オヤスミ」
部屋の明かりも消さず眠っていて、右の方に無いはずの窓の、白いチュールのカーテンが微かに揺れて.カーテンの左の壁の小さな白い額が左右に…、カーテンの右方向から誰かが…でも恐怖はない。
と、頭の傍に来たみたいで色は判らないけどモフモフしている。 身体が動かせない。金縛りだ。
身体を動かそうとしている頭の下?傍?、リックだ.
すぐに右頬の傍にリックが見える。しかも顔横に。
リックがよくしていたオナカを上に向けて、背中を床かカーペットの上で…よく、ウガウ・ワウ・ガウ・ウワワン…と体くねらせて暴れ遊びを誘う。それをしている。
お腹は毛が有っても極、薄い。
よくオナカに口をつけて思い切り吹くと音がして、彼は止めろとあばれ、また同じ事を・・・。
あの頃と同じに太ってて右頬に当たってる。もっと見たくて自分の身体を動かそうとして目覚めてしまった。
じっと身を任せていたなら、まだ同じ世界にいられたのに。後悔は当たり前に後に来る。
随分待たされ、やっと…やっと会えたのに。
ふと時計を見たらまだ夜の9時35と40の間に長針が有った。
誰かの気配を感じた時に目に入った時計は9時20分だった記憶が有り・・・・・
好きな時間だった。しあわせな時間だった。
私はわすれない。
君がいったあと、ラッキーと一緒に、ママの家に向かうフロントガラスごしに白い雲になって、はっきり姿を見せてくれた。あの時いらいだよ。
待たせ過ぎじゃん?
でも、ぱんぱんに太ったままで安心した。
顔は少ししかみえなかった。
白ピンクのつるつるお腹に小さな真珠の乳首と。
愛しているから。忘れた日はないから。
毎晩、待っているから。きてね。リックン❤