曼荼羅が助けてくれた。 | おひろのブログ・libe

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思い付くままに…



私にとり、その頃の Rick・リックは、ママが存命だった時で、1番の欠け替えの無い存在でした。
半年間位、ベッドから離れ、彼の寝所にしているゲージを開放し真ん前に敷布団を置き、ブランケットにくるまりながらリックを見守る。目を閉じるのが怖かった。
リックも目の力は衰えずに私を見詰める。
息を引き取ってからは、私は抱いて闘病中に汚れた体をきれいに洗いドライヤーで乾かす。
涙は止めどなく流れ嗚咽するだけの一夜だった。
12月2日で寒い夜だったから、暖かにくるんで、朝夕.共に歩いた道を夜半に暫く歩いた。
彼が好んでマーキングした公園の石垣の岩部分や街路樹の根元など顔を向けて匂いを嗅がせてあげる。
帰宅しテーブルに寝かせて、その前で10枚だったか?数時間、Rickに対する想いや後悔や許しを乞う、そして再会の約束を書き記し…一連の事をしている間、泣き通しなのに、しなくてはならない事は順に思い浮かび、手紙を胸に抱かせてから、荼毘前に火を見て怖さを感じさせたくなく顔を覆って見えなくするハンカチ、持たせる写真や小さな封筒には電話代のお金も用意。
ねね、チャチャ、ラッキーを送る時にも
お世話になったペットの葬儀会社の「名古屋ペット・モーテイシャン(人と同じ様にしてくれる)」に早くに電話をし打ち合わせをして祭壇の手配もする。 
自分で選んだお花を供えたく、リックを待たせて買いにいく。
昼過ぎには祭壇を設置していただき、友人らが来てお花も…、ママと上の弟が来てくれ、通夜をし、翌日、荼毘。これは心底、壊れそうで苦しかった。
息が出来なくなりそうでも昇天するリックの煙は追う。傍らでママに諌め叱られながら。
玄関のチャイムも、誰かの来訪も絶対にイヤだと決めていたから、その後はリックを尊重する意味で名古屋でも誰もが知るホテルに部屋を予約してあったので、リックと、花と香を用意して向かい、邪魔されずに胸に抱いて思い切り寝ながら泣いた。

家に戻ってからの苦しさは更に増し、気が狂いそうで、ふと思い出して
ジグソーパズルの曼荼羅を作って、リックに供える決心をしたまでは覚えているし、この図柄を選んだのも自分自身なのに、どんな手段で購入したかの記憶は、ずっと抜けたままで今に至っている。
曼荼羅は丁度1週間。半徹夜で仕上がった。
この曼荼羅を夢中で組む時間だけは、かなり気持ちは落ち着いた。

結局はペットロスにもなり、鬱も病み、今は量を減らしたがセルシンだけは欠かせない。

でも、この曼荼羅が無かったとしたら私はどうなっていたか。

未だに、どんな風に私の手元に来たかの記憶は欠落したまま。

出合いはドラマチックだったけれど
また記したくおもいます。私の記憶を呼び忘れないために。