早朝に目覚めタブレットを開くと、昨夜は芥川龍之介「竜」の読み聞かせ中に寝落ちしたらしい。…途中、はやはり気が落ち着かず「ま哀しき恋」の朗読2を聴いた。 暁烏敏ととよの関係はとよの両親の知るところとなり、父親の激しい怒りと母親の嘆願の書簡が敏の元に届き、加えて母親が敏の妻に会い、妻もまた知る。敏はとよの父親の手紙の後に、夜を徹して妻と、とよと、とよの両親に宛てて長文の書簡を書いて出し、心労で約2週間寝込んだ。 とよの気持ちが翻る事は無く、既に嫁した姉が帰郷して、とよを説得する。 のところで朗読2は終り、続きを探すも見つからない。 大正6年に出会って13年にとよが、当時は不治の病といわれた結核で他界するまで続いた二人の恋愛は、避けられない運命により断たれた事には間違いなさそう。 という事で納得せざるを得ない。 この様な私文書が公になるに至った仔細は解らないが、著者の劇作家・松田章一の以前に敏が一度公表しているそう。 出会いの時(?)敏48才、とよ26才 苦しく悲しい恋だなぁ。