松田章一著 暁烏敏(真宗大谷派宗務総長を務めた僧侶)と、彼を先生と呼び慕う原谷とよ という女性の書簡のやりとりだが、激しく生々しい程の恋情の往復です。 当時の、暁烏敏は妻帯していて、妻は二人の関係を知らず、敏は妻に対する愛情もあるゆえに苦しい胸の内を吐露するが、勿論、とよが納得する訳もなく…みたいな? 結末を知る前に寝落ちし、気にはなるが、人の恋バナを延々と聞く気持ちも無いし ただ暁烏敏は1877〜1967の人であり、しかも多くの本を上梓され宗派の最高位にいた僧侶であった為、僧侶も人間と判りつつ、驚きを禁じ得ませんでした。