ママの愛した2ブンブン | おひろのブログ・libe

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思い付くままに…


弟が得意先の自宅を訪れた時に寒い季節にも係わらず、この家の愛犬の狆が出産した後で、この子だけが白黒ではなく、更に口が曲がってる奇景の為か端から舌を出していて、動物病院で安楽死させる為にダンボールに入れ玄関の外に出されていました。手の平サイズでモルモットみたいでした。私のすぐ下の弟も動物を愛する人間で、すぐ同居する母に電話し連れ帰りました。私も同行しましたが動物病院の先生は日本獣医師会の副会長で、私の愛犬がジステンバーに感染したのも治してくれた名医です。「じきに悲しい思いをしなくてならず、この子は数週間位しか生きられないから止めなさい。」と言われましたが、母はそうだとしても短い間でも可愛がられる事を体験させたい、悲しくても私の腕の中で死なせたい。と言い連れ帰りました。それはそれは大切にして、いつも傍らにいて、8才過ぎに旅立ちました。私が童謡の「ブンブンブン♫蜂がとぶ〜♪」からとり「ブンブン」と名付けていました。
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ブンブンが亡くなり、母は憔悴し健康面でも心配になり、弟と私の勧めや本人の淋しさも手伝い、知人を介して購入したのがこの2匹目の狆で、母が名前に迷っている時に、再度、犬を迎える事でブンブンに申し訳なく思っている母に「も一度ブンブンと名付ければ、この子を呼ぶ時に、一緒に前のブンブンにも呼びかける事になるよ」と、母の後ろめたい気持ちを払拭させる意味もあり勧めて「ブンブン2号」となり呼ぶ時には単にブンブンです。 この子が亡くなってから母は半年位で他界し、私は先のブンブンと後のブンブンの遺骨を其々ハンカチに移して母のうでの中、胸に抱かせて、送りました。  明日はこの白黒ブンブンの祥月命日で、弟の妻が動物嫌いだから、私が供養していて、母が動物たちには観音経が良いと言っていたから、明日はブンブンに観音経をあげます。今頃は母といるはずです。