私たちはもう少しゆとりのある毎日を送らないと、
何か大切なものを見落としたままになるかもしれません。
もちろん、人生のステージにおいて、
余裕なく、忙しい毎日を送る日々もあります。
しかし、忙しすぎると、心に余裕がなくなり、
自分の感情との接触がなくなってしまい、
忙しく生きることが目的となってしまいます。
何かに取りつかれたように忙しく働く人たちは、
1つの仕事が終わらないうちに、
新たな仕事を2つも3つも抱えます。
かくいう私も、以前は、
仕事には、スピードが大切だと思っていました。
でも気がつくと、中途半端な仕事が、
山のように散らかり、
何ひとつ極めることができない状態でした。
何かをきちんと終わらせるよりも、
何か新しいことをはじめることの方が価値があるように思っていました。
しかし、今は、そんなに急ぐことが逆効果であることを理解しています。
何かを成し遂げるための行動は確かに大切です。
スピードは、パワーです。
それと同じくらい、
足を止めて、ゆっくりと生きることも大切です。
どんなに与えられた仕事をこなしても、
自分の内面は満ちていかない。
意義ある人生を送るためには、
もっと、心にゆとりを持ち、
自分の内なる声を聴く必要があります。
私たちは、働くために生きているのではない。
生きるために働くのだ。
自分の内なる声を聴くには、
心を落ち着けて、耳を澄まさない限り、聴こえてこないのです。
自分の感情との接触を持つということです。
自分の感情というのは、
非常に微弱なもので、
忙しくしていると気づけない。
忙しさというのは、
エネルギーが強く、中毒になるから…。
ゆとりがないと、
思いやりや、優しさという、
自分の中にある素晴らしい側面が表に出てこない。
ゆとりこそが、本来の私たちの持っている、
思いやりや優しさという力を表に出して、
人を強くする。
そのように信じてやまない…。