<言い訳をする人>
人は失敗したときなど、誰でも言い訳をしたくなるときはあります。しかし、いつも言い訳をする人というのは、自分に自信がない人でもあると思う。「メモはしたけど手帳を忘れた」「昨日、睡眠時間が少なかった」など、周りの環境、状況、はたまた他人のせいにし、もっともらしい理由を並べ自己防衛をしている。自己(セルフ)ハンディキャッピングという言い方もするが、自分にハンディを持たせてなんとか逃れようとするのである。しかし、結局そんなことを続けていてもなんの進展も成長もない。すぐに間違いを認めて、反省したほうがよっぽど建設的であり、自分も周りのみんなも幸せになれる。

何故人は言い訳をしようとするのでしょうか?それは合理化と言う心理が働いているからである。合理化とは自分を傷つけないように自分自身につく嘘の事です。つまり、挫折感や劣等感を避けるために自分に嘘をつき、自分を正当化する事です。合理化とは自己防衛心理です。言い訳をよくする人にはこのような心理が働いているのですが、あまり言い訳ばかりする人は信用されないし、見苦しいのでできるだけ、そのような人との関わりは避けるようにしたいものです。

<自己(セルフ)ハンディキャップ>
自分にハンディキャップがあるという事を主張することで、以下の2つの心理が働いています。
①失敗した時に「自尊心を守り、自分ができない人だと思われたくない。」
②それで成功した時に「自尊心を高め、自分を大きく見せたい。」

自己(セルフ)ハンディキャップを続けるということは、成功もしくは失敗を生み出す自分の行動や言動に責任を持たない行為と言えます。自己(セルフ)ハンディキャップを持つことで失敗したら、自分を守れるし、成功したら、よりすごく見られる。いい意味では、「自尊心」が守られる。しかし、この「自己(セルフ)ハンディキャップ行為」を繰り返すと、何かをやり遂げることが目的ではなく、自尊心を守ることが目的となります。つまり、自分に自信がないから何かをやり遂げることではなく、自尊心を守ることを常に目指すのです。新しいことをはじめる際に、出来ない言い訳を事前にする人たちには要注意です。「自己(セルフ)ハンディキャップ」行為かもしれません。
人は、「認知」することで、自分の行動を「改善」することができます。自分の行動や言動が「自己(セルフ)ハンディキャップ」であるという事を知るだけでその行動は改善される可能性があります。しかし、自分の行動や言動が「自己(セルフ)ハンディキャップ」であるという事を「認知」することは、ものすごく難しい。なぜなら、「認知」することで一番守りたい自尊心が守れなくなるからである。

みんなに信頼される生き方とは、怪我をしてようが、前の晩に寝てなかろうが、そんな事を口にせず、その時にできる全力を出すこと。仮にそれで失敗しても、そのハンディキャップのせいにしないことである。そんな生き方が信頼されるのであり、カッコイイ生き方でもある。反対にみっともない生き方とは、自尊心という小さなプライドを守ることにより、信頼という大切なものを失うことである。みんなから信頼を得られるような大きな器となるために嫌なことであっても事実を素直に受け止められるような人間になりたいものである。