自分のマインドをコントロールすることも難しい…。
いわんや、他人は…。
人は、他人から言われて、その通りには動かない。
そのように思うと、
組織や会社において、
仲間や部下が、
「なんで、私が言った通りにやらないんだ!」という葛藤もなくなります。
人は言った通りには動かないんですが、
それでは、
組織や会社の成果は生まれない。
以前、営業所の所長をしていた時に、
「所長が命令しないから、みんな動かないんですよ!命令してください!」と言われたことがある。
私が着任する前の営業所では、
命令ばかりで、
みんな動いているふりをして、
最終的な成果を出すことができていなかった。
それを知っていた私は、
「命令するのは簡単だけど、みんな営業所の角を車で曲がったら、
やってられないぜ、と言ってやらないでしょ。」
「私は、目標を達成するために何をしたらいいのか、それを考えています。」
「目標を達成したいんです。」
と答えました。
そこから、少しずつ営業所の雰囲気が変わっていき、
月の目標どころか、年間目標も達成するようになった…。
一番大切なのは、
自分の言葉を素直に受け取ってもらえるような人に、
自分自身がなること。
組織や会社において、
役職につくと、
権限が与えられます。
その権限も、
仲間や部下の信頼があってこそ、
力を発揮するもの。
その権限が発揮されないのは、
指示命令をしても人が動かないのは、
動かない、仲間や部下がいるのではない、
自分の「あり方」に何か問題があるからではないのか…。
と、思って自分を内省する必要がある。