どのようなスキルを学べば他人とのコミュニケーションがうまくいくのか?


スキル=やり方にフォーカスして行動すると、
瞬間的にはうまくいくんですが、
また時間をおいて自分にとって不都合なことが必ず起きるのです。

やり方とは、対処療法的に、事を複雑にするだけです。

やり方よりもコミュニケーションをとる自分のあり方が問われていと考えるとどうでしょうか?
自分のあり方に応じて、情報が集まってくるのです。
自分に必要な情報が集まってくるので、無理なく理解できるのです。
つまりコミュニケーションがとれるのです。

自分に必要のない情報ばかり集めて、
「意味わからん」と言って、
相手が自分に都合の良い情報を提供するようにやり方をもって、相手を変えることは、本当に労力も時間も無駄なのです。自分のあり方が変わると、まわりもきっと変わってくる。

やり方よりも、あり方…。



今回、やり方よりもコミュニケーションを促進するために、自分のあり方を考えるヒントとして、以下の6点をお伝えしたいと思います。こうしたらいいという「やり方」ではありません。伝え方は、ポイントをひとつひとつエピソードにしています。



①コミュニケーションは技術ではなく、相手に伝えたいという気持ちがすべて

②その場の空気を読んだり、その場の状況に反応する人は「ハイコンテクス文化」、自分で考えて仕事をする人は「ローコンテクスト文化」

③コミュニケーションの基本は「問いかけて、聞く」こと

④「言いがかり」は必ず論理の飛躍を含み感情の対立を生む

⑤アドバイスは、人を追いこんでしまう可能性がある

⑥失敗があったのなら、失敗を認めればいい

①コミュニケーションは技術ではなく、相手に伝えたいという気持ちがすべて

『健康診断でコミュニケーションの本質を学んだ』


先日、健康診断に行った。

検査項目をいくつかこなすうちに、なんとなく違和感を感じはじめた。

「はい、次は10番に行ってください。」

案内の時はまだ良かった。

注射のあと「気分が悪くなったら言ってくださいね。」

この時に私は気がついた。

看護師さんは、言葉は丁寧だったが、背中を向けて、次の作業をしていた。

私がこの時に思い浮かんだのは、

アメリカの映画などで、容疑者を確保した刑事が

「お前には、弁護士を呼ぶ権利がある!」と言っているシーン。

伝えなければならないことを伝えただけ。



専門性の高い仕事をしている人に共通して見られる2つのNG傾向がある。

それは…

①伝えることから先にはじめてしまう

②自分がやりやすい方法を使ってしまう

だから、相手に自分の言ったことが伝わらないのだ。


相手は言葉が理解できないのではなく、伝える側の態度に感情的にカチンときて、言葉が耳に入らないのである。

「コミュニケーションは技術ではなく、相手に伝えたいという気持ちなんだな。」と改めて思った。

営業の仕事でも同じことが起こる。

やる気がない知識が豊富なベテランよりも、知識がほとんどない新人の方が成績が良い場合がある。

それは「お客様に商品をご案内したい。」という気持ちが新人の方が強いからである。

コミュニケーションは技術ではなく、相手に伝えたいという気持ちがすべて。