「自分との約束を守る。」というのは変な概念である。
 
約束というのは、自分と他人との間でかわすものでしょ。
 
たしかにそうである。
 
約束を守ることは、信頼を築くことになるし、相手から信用される。
 
 
 
私は、昔、他人との約束を優先してなんでも請け負っていた。
 
しかし、他人との約束を請け負えば、請け負うほど、自分が無くなるのだ。
 
他人との約束を請け負えば、忙しくなる。
 
一日のスケジュールのほとんどが他人との約束でいっぱいになる。
 
忙しいというのは、心が亡くなると書く。
 
忙しいというのは、心が空っぽになること。
 
つまり、自分が無くなるということ。
 
自分が無くなるから、自分に自信がなくなる。
 
自信がないから、他人との約束を守ろうとする。
 
また、自信がないから資格をとったり、研修やセミナーに参加したりする。
 
資格取得や研修、セミナーでまた、他人との約束をしたりする。
 
ところで、「自信ってなんなのよ?」と考えると・・・
 
「自分を信じることでしょ。」となる。
 
自分を信じるためには、他人との約束を守るように、
 
自分との約束を守ることからはじめなければならない。
 
自分で自分との約束を守るから、自分自身を信頼し、自分を信じることができる。
 
自信を持つために、自分との約束を守るなら、その分、他人との約束を断らないといけない。
 
他人との約束を断ることは、他人から嫌われるかもしれない。
 
他人から嫌われても、自分に自信を持ちたい・・・。
 
そう思うなら、嫌われる勇気を持つことだ。
 
それが、自分に自信を持つこととなる。
 
このことに気がつくのに、私は、ずいぶん時間を要した。
 
自分に自信を持ちたいなら、自分との約束を守る。