私たちは、相談されると何か答えを導き出そうとします。
特に優秀な人ほど、問題を解決したくなります。
相手から何か相談されると「勝手に解決モード」に入ります。
気をつけないといけないのは、問題解決することが目的になることです。
自分の優秀さを示したいがために、投げかけられた問題に対し、卓球のようにパンパンと答えを出すのです。
もし、答えが欲しいだけならグーグルで検索すればいいのです。
また、自分の優秀さを示さなくても、忙しすぎる人も往々に、卓球のようにパンパンと答えを出すのです。
答えを出すこと、問題を解決するだけが、相談してきた相手に報いる手段ではなく、相手の相談をしっかり受け止めることも答えを出すこと、問題を解決することになる!
状況に応じて、このような視点も持っておきたい。
例えば、相手から相談されたら、相談内容をしっかり受け止め、
「そんな大変な状況の中で、どうして頑張ってこれたんだろう? あなたの中にどんな能力があったからそのつらい状況を耐えることができたの? それを教えて?」
相談内容をこのように受け止めてもらえたらどうでしょう?
相談相手の思考は大きく変化します。
そのよう大変な状況でも耐えてこられたという事実は、自分がその問題に耐えるだけの能力があるだということに…。
どうしていいかわからなくて、相談していた自分に実は、それに耐えるだけの能力があることに…。
自分の内的変化の方が、安易に答えをもらうより、安易に問題解決をしてもらうよりも効果があることがある。勇気づけられることがある。
いや、むしろ『勇気づけ』られることの方がいい。
答えを出すこと、問題を解決することよりも大切なこと…。
それは『勇気づけ』