占い師の頭の中へようこそ〜。
ねこやなぎです。


映画『ブルーロック』を見てきました。
…付き添いで。

とはいえ、
ちゃんとアニメも全部見てから行きました。


劇中に、

ワクワクする方を選んだ=エゴに従った

みたいなシーンがあったと思うのですが、
今日はその話をしたいと思います。




タロットの『恋人』のカード。




男女が描かれています。


それぞれ、あなたの中にある

男性性と女性性を意味しています。



男性性は理性や思考。頭。

女性性は感情。心。



そして男性は聖書に登場するアダム、

女性は同じくイヴを表してもいます。



聖書に詳しくない方でも、

2人が禁断の果実を食べたという話は

聞いたことがあるのではないでしょうか?



エデンの園に暮らしていた2人は神から、

この木の果実だけは絶対に食べてはいけない

と言われていました。


しかし蛇がイヴを唆します。

「おいしいよ。食べても何も起こらないよ。」



そしてイヴはアダムを誘い、

2人で禁断の果実を食べてしまいます。



それを知った神は激怒。



アダムとイヴは、

幸せに満ちたエデンの園から

苦しみのある人間界に

追放されてしまったのです。



そして、

アダム(男性)には労働の苦しみ、

イヴ(女性)には出産の苦しみが

与えられました。







でも…



人間界で暮らすことになった2人は、

果たして不幸になったと

言い切れるのでしょうか?




禁断の果実を食べなければ

見ることのできなかった世界に出会えたことは

事実のはず。



新しい地で、

2人で、

いろいろなものを築いていったはず。



追放=不幸

には、

ならないのかもしれない。



別の幸せが見つかる

チャンスかもしれない。






アダムとイヴは、

神の教えを守ることより

好奇心に従うことを優先させた結果、

新しい物語のスタートを切ることができた

と考えることもできるのです。




タロットの『恋人』のカードは、

自分の心の声、つまり本音に従うことによって

別の物語を始めることができることを

教えてくれるカードなのです。





ブルーロックの話に戻ります。


タロットの視点から見た「エゴ」とは、

玲王との友情や約束を気にして
本当に行きたい道を行かないこと

なのではないかと思いました。


自分の評判を気にして、
頭でいろいろ考えて出した結論
とも言えます。


でも凪は、ワクワクを優先させました。


ワクワクというのは感情です。


そのワクワクに従うことは、
「イヴが禁断の果実を食べてしまったこと」
と同義です。


そしてそこから、
玲王とずっと一緒だったら
見ることのできなかった世界、
起こり得なかった化学反応が生じていきます。



玲王と2人で1つなら安泰だったかもしれない。

玲王を傷つけ、落ち込ませることも、
ギスギスすることもなかったかもしれない。


でも凪は、
そんな平安なエデンの園にいるよりも、
自らの意思で人間界を選んだのでは?
と思ったのです。



心に従うということは、
馬鹿な道に進んだなぁ
と思われるようなことだったりもします。



後先考えなかったイヴは馬鹿だし、
その誘いに乗ってしまったアダムも
確かに馬鹿なんだけれど、


そのお馬鹿さが必要なときもあるのです。



そんなわけで、

タロット的に見たらあのときの凪は、
エゴとは反対のものを選んだ
なんていうふうにも見えるよね
というお話でした。