占い師の頭の中へようこそ。
ねこやなぎです。






「それ、パサパサしてて美味しくない。」

母親の口から発せられた言葉で、
私がつい最近まで疑いもせずに
信じていた言葉です。


母は、
某ドーナツ店のオールドファッションが
好きではないそう。


気になったことはあったかもしれないけど、
母親のこの否定的な言葉を鵜呑みにして、
オールドファッションを
買ったことがありませんでした。


私が買うのはいつも
フレンチクルーラーとハニーチュロ。




なんだけど数ヶ月前、ふと気になって
オールドファッションを買ってみた。



そしたら…






めっちゃ美味しい…。


好き。




そこで思ったんです。






親の嗜好が子供の選択肢の幅を狭めるんだ…
と。


それパサパサしてる、美味しくない、嫌い

は、母の主観でしかなく、
子供がどう感じるかは別の話。



私が好きだから買ってあげる、
嫌いだから買いたくない

っていうのは子供にとってはマイナスだと。







タロットカードの5番のカード。




ここに描かれているのは、

黄金の夜明け団という組織の

入団儀式の様子です。




手前の2人が、

これからはそちらの方針に則って

やっていきます

と誓い、教えを乞うている感じでしょうか。




家庭での教育も
学校での教育も
このカードと同じです。


先人や上の人、
設けられているルールに従います
ということを受け入れたところから
物語がスタートします。



特に子供のうちは親に逆らえないので、

親がオッケーと言ったものはオッケーだし、
ダメと言ったものはダメ

と、受けとらざるを得ない状態。






私のオールドファッションも。


お母さんがパサパサで美味しくない

って言ってたからそうに違いない


と思って生きてきたけど、
母の味覚と私の味覚、
母の好みと私の好みは

違った。




食べ物以外でも、
子供に押し付けている"自分の好み"は
ありませんか?




私の家は、
漫画やゲームが禁止でした。


ハマったら勉強しなくなる
という、父親の判断で。




結果私は
学校では蚊帳の外で、
アニメキャラの名前がわからなくて
「ダサーい!」
って、笑われたこともあります。

一人で泣きながら帰ったっけ…。







何かに従うことで基準はできるし、
上を追うことで向上もできるから
必要な段階ではあるのだけれど、


過度な押し付け、コントロールは
個人の自由を奪います。


それが最大のデメリット。


しかもそのコントロールは
無意識で行われていたり、
良かれと思ってのことだったりするわけです。




オールドファッションを知らずに
生きてきた年月は取り戻せないし、

クラスメイトの輪に入れなかったことや
笑われたことは
今でも覚えている心の傷です。





自分の中での正しさと
他の人の正しさには
違いがあることを見つめてみる。


『司祭』は、
そんな機会をくれるカードです。




わかりやすく言うと、

私はたけのこの里派だから
子供にきのこの山は買い与えない
のはおかしくない?

っていうお話でした。