こんばんは!
株式会社unbotの福積です。
現在、私は上海と東京を中心に、
中国越境ECと中国国内ECの営業活動を日系企業様に対して行なっています。
中国のEC、特に京東(ジンドン)に注力しており、
化粧品、マタニティ、ベビー用品、食品(健康食品)に特化して運用をさせて頂いております。
本日は、中国BtoCシェア第1位の天猫の2017年最新情報を記事にしました。
天猫に関する日本語の詳細情報が少ないため、
アリババ&天猫、中国BtoCに興味のある方は是非ご一読ください。
まずは、天猫の基本情報を紹介。
天猫(T-mall)はアリババ傘下のBtoCに特化したECモールで、
全体的に高級感を打ち出して、海外の有名ブランドを積極的に出店させ、
質の高い消費者を呼び込む戦略を取ってきた。
2017年天猫(T-mall)は、累計7万店以上の店舗数、会員数は5億人強を誇り、
中国BtoCモデルの市場で圧倒的シェア60.9%(2017年4Q)を占めている。
※2012年〜2017年GMV推移
天猫(T-mall)は、もはや中国人の生活に欠かせない存在になっていると言えます。
しかし、天猫の海外商品を扱う天猫国際の出店難易度は業界1高く、
各国でのEC売上等に応じて、天猫国際の厳しいブランド審査が行われて、
出店できるか否かが決められます。
以前、ブログでもご紹介しましたが、
天猫に出店できる海外ブランドは極わずか。
本日は、天猫国際でなく、天猫(国内)に関する記事になります。
それでは、以下は本日のagendaになります。
【Agenda】
◆天猫2017年カテゴリー別売上TOP5
◆2017年W11のまとめ
◆天猫2017年カテゴリー別売上TOP5
売上1位は相変わらずアパレル。
総売上は2,479億元、昨対48%増。
アパレルの成長率は鈍化しつつも、
アパレルの売上が全体の11.23%を占めている。
天猫、淘宝のアパレルの本物比率は、
全PFランキング最下位の23.7%。
天猫&淘宝でアパレルを買うユーザーは、
「偽物でも安いから良い」というユーザーが購入。
それに対して京东(ジンドン)は、
騰訊とともにアパレル&コスメに強い業界4位の唯品会(VIP)に出資し、
京东のナビから唯品会(VIP)へページ遷移させるなど、
アパレル&コスメユーザーの獲得に注力。
また、TOPLIFEという高級商材に特化したECをローンチ。
現状、高級海外アパレルブランドや、
一部のローカルコスメブランドが出店。
続きまして2位以下のご案内。
2位は家庭用電化製品。総売上は1,291億元、昨対60%増。
3位はパーソナルケアとコスメ。総売上は890億元、昨対67%増。
4位はマタニティー。総売上は745億元、昨対45%増。
5位はスマホ。総売上は678億元、昨対79%増。
上位カテゴリーTOP5の売上ですが、
僕が一番注目しているのは、「スマホ」カテゴリー。
中国のTOP3位のBtoCプラフォーム(天猫、京东、苏宁)では、
3C商品と言えば、京东(ジンドン)が強いというイメージがあるが、
天猫の商品カテゴリーでスマホの成長率が最も高いのは意外。
また、2017年W11に関しては、天猫のスマホカテゴリー売上が昨対66%増。
天猫と京东(ジンドン)は両社合わせて86.5%のシェアを誇るECモールであり、
各自の強みを持っているが(天猫はアパレル、京东は3C&家電、日用品)、
京东の強みであった、高価格帯3Cが天猫にシェアを伸ばされると、
京东(ジンドン)も早急に対応策が必要。
◆2017年W11のまとめ
天猫の2017年11月11日の24時間の売上が、
1,682億元(約2兆8,594億円)を突破。
40秒で1億元を超え、販売件数は、24時間で8億件を超える。
2017年のダブルイレブンのスマホ経由の購入が90%を超え、
2013年のW1115.3%と比較すると、伸長率がわかる。
次回は、アリババの「ニューリテール戦略」について記事を作成します。
(途中まで作成しましたが、本記事と分けた方がいいかなーと。)
では、次号は今月中に完成させます〜。
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【2017年最新版】ダブルイレブン速報
https://ameblo.jp/liang-shanghai/entry-12328645947.html
【参考リンク】
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1591277857235918635&wfr=spider&isFailFlag=1&for=pc
http://m.ebrun.com/265452.html?eb=com_dtl_nav_next