ずっと同じホテルに滞在していようと思っていたが、予約を怠り、気付けば満室となってしまっていた。出なければいけない。

 

覚悟を決めて高めのサービスアパートに移るか、少し遠めのを探すかの選択肢である。

 

ここで知り合いが、友達がタダで泊めてくれると言っていたのを思い出した。犬のデイケアからも近く、またデイケア代もなかなかの高額で、どんどん貯金が飛んでいく。無料で泊まれるのはありがたいのである。

 

だが実は嫌である。見知らぬ人の家になど泊まりたくない。どちらかと言えば、金を払ってでもプライバシーが欲しい。しかし貯金も無尽蔵にあるわけではない。犬を預け、でかいスーツケース3つに四苦八苦しながらアパートへと来た。人の家に上がり込んだ気まずさが拭えない。

 

その後練習へと行った。テクニックもそこそこ戻ってきたように思う。だがまだやはり足りないが。同時にリサイタルに向けての曲目も考える。もっぱら陳腐なピアノ名曲集である。

 

その後アプリで知り合った若い子と会った。見た目は抜群に好みで、また会話も非常に楽しめる。だが年が少し離れすぎているし、遠くへ住んでいる事もあり、話し相手以外にはならないであろう。目の保養である。

 

犬も禁止のはずのアパートに無事入れた。ベッドの寝心地も悪くない。