いいかげん、図書館で借りてくる本を考えるのがめんど!
そういうときは、Amazonさまさま。
誰かのリスト、まあまあ良さそうなら、まんま借りる。
ディカプリオで映画化したんだかするんだかの、チャイルド44は、当たりだった。
期待してない分、評価は上がるけど。

ボーン・コレクターのジェフリー・ディーヴァーは心理が理屈で進んでいくのが楽しいが、チャイルド44は世界が理屈でがっちがち。
隣に住んでる人がスパイかもしれない、みたいな緊張感の中、自らスパイ容疑のある者に拷問なんかしてる官僚の主人公は真実に目覚める。いや、良心かも。
国家を背いてでも、連続殺人魔を見つけ出そうと躍起になる。
まあ、オチはなんだか、ジャック・カーリーの「百番目の男」みたいと思ったな。こーゆーの、流行ってんの?

ロシアだかソ連だかは、人がみな平等なので犯罪が起きない…らしい。
ましてや心を病んでる連続殺人魔などいるはずがないという理論。
それが本当なら、すごい理想論よね。
スパイ疑惑をかけられたら、勝手に自供書類を整えられてて、即処刑。
怖い世界だったんだなぁ。

疑わしきは、とりあえず罰しとけ!
都合悪い奴には容疑作っちゃえ!
読んでたら、そんなノリに思えた。
国家レベルのアホって、嘘を隠すための嘘が多くなりすぎるんだろう。

これってフィクションなんだろうけどさ、ロシアでは翻訳されないそうな。

前後して読んだ「死神を葬れ」ジョシュ・バゼルの主人公はアウシュビッツまで行くんだけど、モノヴィッツ(アウシュビッツ第三強制収容所。奴隷労働が行われていた)は観光客向けツアーに入ってなくて自分の足で行く。そこで見たのは、煙突から煙を吐いて稼働してる工場。しかも、閉鎖されたことがないという。
それ読んだとき、変な感覚に陥った。
「死神を葬れ」もディカプリオで映画化が決まってた。
さっくさく進む語り口調でこの本はめちゃめちゃ軽い仕上がりなんだが、実は現代のそして過去の闇がたくさん書かれている。思わず、それ冗談でしょってつっこみたくなるところ、どれも実は隠されてるけど現実。
なんでもシニカルに書かれているので、読んでいて全く重くないのが斬新でこの本は売れるんだろう。

チャイルド44は、茶化したところがなくて全然今っぽくない。
でも、いつの時代も、真実を追う者が掴む勝利を味わえる作品っていいね。



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