実家では、果物は剥いて食卓に並んでた。
必ず。
ごろっと皮のついたまま転がっている果物は、暗黙の了解で今は食べないことになってた。

一万の理由

自分のために今、グレープフルーツを剥いてる。
きれいに剥けない・・・。
親はなんであんなにきれいに剥けていたんだろう?

でも、あれは親のエゴだった。
こんだけしてやってんだ的な。
私、こーんなに尽くしてるでしょって自分に、親は自己満足を感じてただけ。
そんな親に育てられたから、立派にアダルトチルドレン。

一万の理由

人が部屋に来るとなったら、その人の好きなカボチャを煮て待っていなければならない。
到着時ジャスト、お米が炊き上がらなければならない。
フルコースのように一品一品をタイミング良く出さなければならない。
・・・って感じてんの、自分だけなんだよな。
相手は知らん顔でテレビながらビール片手。
親と同じことやってる自分がいつかいる・・・。
疲れるなぁ、こういう生き方。