まあ、メールをしててだな、とある人の境遇を知った。
どこそこに住んでて、どこそこで働いてる男にひどい目に遭わされた、と。
ふーん、近く住んでるな、え、そこで働いてるんだ。
最初はそんな軽い思いだったのが、なんとなく友達と親密になるにつれ、どんだけ彼女が心に傷を負ってるのかわかり、ここはいっちょなんとかしてやるべと心に決めた。

以前に「復讐.com」って記事を書いてるけど、それとはなんの関係もない。
復讐.comは私の小説で、こっちは現実の話だから。

昨日観た「ホワイトカラー、天才詐欺師は捜査官」によると、「復讐は短絡的で意味がない」と、恋人を殺されちゃった天才詐欺師の主人公は相棒のFBI捜査官に説得されてたけど、本人が殺人をやるなら、ね。
──他人がやったら?
しかも、殺人じゃないし。
で、かって出てみたわけ。
別に、やってあげるなんて一言も言ってないし、やってるとも言ってない。
私の自主的判断。
なんつーか、やれる環境があっただけ。

まずは、運命的出会いに見せかけたものを仕込み、そこから自然的発生な絡みが展開したと思わせ、徐々に距離を縮めてく。
もちろん、決定的なオチは必要だ。
物語を書くのと同じ。
ただの起承転結。
ただ、それがより、お語っぽいと、人はころっと騙される。
人生でそうそう小説読んでるようなことは起きない。
起こらせちゃえば、ハマっていくのは目に見えてる。
ってわけ。

起。
運命は、創るもの。
確実に乗っかる運命は仕込こむ。
人は、自分の名前をググりたがる。
どっかのタイミングでひっかかる。
絶対に、待ってれば食いつく。
コンタクトは取れるように、こっちの最小限の連絡先は載せておく。
エサはあまりたっぷりでなく、さりげないくらいがいい。
コツは、そこで満足させちゃダメ。どうしてって疑問に思わせること。

承。
もちろん、偶然であることを装う。
この時点で情報は仕入れられるだけ仕入れる。
奇遇めいた共通点があると、人は運命を感じるそうなので、さりげなく入れ込みは必要。
コツは、会いたいと思わせるまでにすること。

「承」は、大事だ。
根性の見せ所でもある。
なんせ、魅力的な人物像をキープしないとならないから。

「転」までは、長い。
私という人間を印象付けなくてはいけない。
お菓子を作っては差し入れしたり(ひとり暮らしの人なら、お菓子よりも米の供になるおかず)、この時代に特別感を出すため手書きの手紙を書いてみたり(っていうか、うちプリンターないだけ)、前回の会話に出てきたちょっとしたものをプレゼントしたり(ちゃんとあなたとの会話は覚えてますよアピール)、体調が悪いと聞けばユンケルのお土産つきだったり。
メールは、マメに。
電話は、ときおり。
別れるときは必ず次回の約束を取り付けてから、駅へ。
そうやって、気のあるふりを続ける。
ひたすら続ける。
いつか、相手は心許す。
ああ、こいつ、自分のこと好きなんだなって倒錯していく。
そうなったら必ず、相手がなにかアクションを起こす。待ってりゃいい。
好きだって言ってくるか、他のなにかの方法をね。
そうなりゃ、引き時だ。
ちょっとだけ夢を見させる時間も必要なんだけど。

転。
「え、別にあなたのことなんとも思ってませんけど?」
と、宣言しないでいきなり自然消滅を装う。
メールはレスしない、電話も取らない。
2回に1回が、4回に1回になり、そして8回、16回となっていく・・・。この法則はきちんと守る。これは大事。
相手は焦りだす。
焦りが苛立ちに変わり、諦めになっていく。
忘れた頃にちょっと優しくするのも駆け引き。
戻って来たと思わせ、そしてぐっと近づいたところで、またフェードアウト。
こっちから「好き」って言ってもいいんだよね。これは負けではない。言葉なんて、ツールにすぎない。
心さえ揺らがなければいい。

結。
連絡を一切取れなくする。
自分が満足してれば、相手に通告しようがしまいが、いっこうに構わない。
ただ、、電話もメールも完璧にシカト。
番号もメアドも変えてる、が理想。ドコモなら2in1でできるっしょ。
友達には、あえて言わないでおく。
恩を着せたいわけではないから。
あまりにも深刻(トラウマで死にそ、とか)な場合は言うけど。

結論。
──人の心を弄んで良いのか?
それは、どうとでもとってくれ。
私は、やられたら、やり返す主義だ。
ハムラビ法典が全てだとは思わないが、やれる環境にあり、なおかつそれが法に触れないなら、いいんじゃない?
他人の心を傷つけることはどういうことか、身を持って教えてあげてもいいと思う。
私も同じだけ傷つくよ。でも、友達の為なら平気なの。
信念で、復讐はやり遂げる。

"Lounge Act" Nirvana
歌詞はこれ