放課後、ホームのところで僕はポイントために没頭しながら、そんな僕を眺めるライカと日を重ねる度に友情らしきものが芽ばえてきてた。その一方で、生きてるライカを心の中に置いておくと死んだライカも強く心に引き戻されることに気付きはじめていた。
「あんたん家、鈍行で四つ目の駅でしょう。全然自転車でみんな通ってるよ、なんで電車通学にしたの?」
ポイントためを一休みしてるとき、ホームに座って足をぶらぶらさせながらライカが聞いてくる。
「雨とかの外的要因でもって時間を狂わせられなくてすむ。電車が遅れて遅刻したとしても、証明書を駅で発行してもらえれば遅刻扱いにならない」
「あんな三十分に一本しかないような電車、よく乗ってられるねー。自転車のほうが時間合わせやすいよ、頑張ってこぎゃいいんだもん。努力は報われる気がするのよねー、とくにすれすれで校門に入れたときなんか、やったってなる」
「僕は余裕を持たないと嫌なんだ。すれすれなんて考えただけで胃が痛くなる」
「余裕って言えばさー、ポイントなん点ためたの?」
なんで考えがそこに行き着くのかはわからなかったけれども。
「千点」
キリがよかったからさっき足を止めたってわけだ。ただ、ここのホームのマンホールを一つ一点としていいのかには未だに迷いがあったけど、計算し直すとなると本当のところなん点になるのかもう把握できてない。
「わー、おめでとう、千点! すごいじゃん」ライカは手を叩きながら本当に嬉しそうな笑顔をこっちに向けた。「んじゃ、千点記念でうちにおいでよ」
「え?」
聞き返したわけじゃなかった。ただ、内容におどろいた。でももう遅かった。ライカは僕の手をとって立ち上がってしまったから。
彼女の自転車を僕がこぎ、後ろに立ち乗りしてるライカが道を示した。僕の背中に彼女が体重をあずけてくる。生温かい人の身体のその温度をここ六年、忘れていた気がする。そして、たとえ思い出したとしてもいい思い出じゃない。
はっとして気が付くと自分の部屋で、彼女の家にいた記憶がすっぽりなかった。でも時間だけは確実に進んでる、そして、なぜか僕は学校のサイトを開くという行為をしなくてはならない衝動に駆られていた。パソコンを立ち上げる。なにがあったんだ。悪い予感がする。
そして悪い予感というものはたいてい的中する。
校舎が写っているべき場所に、ライカが服をはだけて横たわっている写真が載っていた。彼女の顔はのけぞるようになっていてわからなかったけど、見る人が見ればわかるだろうし、写真には僕の下半身と伸ばした手まで写ってる、もちろん服は着ていたけれど。
なんてこった。なんてこった。なんてこった。
「あんたん家、鈍行で四つ目の駅でしょう。全然自転車でみんな通ってるよ、なんで電車通学にしたの?」
ポイントためを一休みしてるとき、ホームに座って足をぶらぶらさせながらライカが聞いてくる。
「雨とかの外的要因でもって時間を狂わせられなくてすむ。電車が遅れて遅刻したとしても、証明書を駅で発行してもらえれば遅刻扱いにならない」
「あんな三十分に一本しかないような電車、よく乗ってられるねー。自転車のほうが時間合わせやすいよ、頑張ってこぎゃいいんだもん。努力は報われる気がするのよねー、とくにすれすれで校門に入れたときなんか、やったってなる」
「僕は余裕を持たないと嫌なんだ。すれすれなんて考えただけで胃が痛くなる」
「余裕って言えばさー、ポイントなん点ためたの?」
なんで考えがそこに行き着くのかはわからなかったけれども。
「千点」
キリがよかったからさっき足を止めたってわけだ。ただ、ここのホームのマンホールを一つ一点としていいのかには未だに迷いがあったけど、計算し直すとなると本当のところなん点になるのかもう把握できてない。
「わー、おめでとう、千点! すごいじゃん」ライカは手を叩きながら本当に嬉しそうな笑顔をこっちに向けた。「んじゃ、千点記念でうちにおいでよ」
「え?」
聞き返したわけじゃなかった。ただ、内容におどろいた。でももう遅かった。ライカは僕の手をとって立ち上がってしまったから。
彼女の自転車を僕がこぎ、後ろに立ち乗りしてるライカが道を示した。僕の背中に彼女が体重をあずけてくる。生温かい人の身体のその温度をここ六年、忘れていた気がする。そして、たとえ思い出したとしてもいい思い出じゃない。
はっとして気が付くと自分の部屋で、彼女の家にいた記憶がすっぽりなかった。でも時間だけは確実に進んでる、そして、なぜか僕は学校のサイトを開くという行為をしなくてはならない衝動に駆られていた。パソコンを立ち上げる。なにがあったんだ。悪い予感がする。
そして悪い予感というものはたいてい的中する。
校舎が写っているべき場所に、ライカが服をはだけて横たわっている写真が載っていた。彼女の顔はのけぞるようになっていてわからなかったけど、見る人が見ればわかるだろうし、写真には僕の下半身と伸ばした手まで写ってる、もちろん服は着ていたけれど。
なんてこった。なんてこった。なんてこった。