家が歩いて2分くらいのところにあるユリちゃんとは、幼稚園から一緒で、いわば幼なじみだった。
小学生になってクラスも違い、なんとなく疎遠になっていったが、それでもものの貸し借りなど交流は中学生になってもあった。

ある日、張り出されたテスト結果順位表を見ながら彼女が言ったことが忘れられない。
「いいなー、○○ちゃんはなにも勉強しなくても真ん中取れて。私なんて、がんばっても10位にしか入れない」
…。
今考えると、嫌味か?

確かに私は勉強に真面目に取り組んだことがない。
テストで良い点数をとっても親は無関心そうな装いだったし、好きなことばかりを好きなだけやっていた。

対し、幼なじみのユリちゃんは優等生で、学級委員にみんなから推されてなるタイプだった。
彼女が将来のことも視野に入れて勉強に熱心に取り組んでいたのも当然だろう。

私はこれっぽっちも先なんて考えてなかった。
瞬間快楽主義者では決してないが、なんとなく楽しいことばかりで周りを固めて生きていた。
だから成績なんて、私にとったらどうでもよかった。

そして、社会に出て悔やんだ。
社会に出たら、いきなり自分はそこそこできると思えることが多々あり、学歴にコンプレックスを抱えるようになってしまった。
だから、履歴書は名の通る会社で埋め尽くしてやろうと躍起になっていった。

転職を繰り返す度ぼんぼん上がる年収と見かけだけは立派な職歴をどう自分の中で捉えていいか、落ちこぼれでみそっかすという過去があると、全く理解不能。
自信のひとつでも持てばいいものの、あまりの展開に頭が追い付いていかず、ただの戸惑いと化した。

やっぱり真ん中が自分には向いてると、客観視できる今だからこそ自覚する。
私、なにもできないよ。
好きなことしかしないもん。
その代わり、好きなことはとことん追求するけどね。
さ、読書でもしよ♪