隣人の「ただいま」という声をどうとらえるか
101号室 の男のほうが帰ってきて「ただいま」を言ったとたん、横でテレビを見ていた旦那が「おかえり~♪」だって。
食ってたティラミス吹き出しそうになって笑ったわ。
101号室の人たちや、旦那には、玄関のドアを開けて「ただいま」を言う習慣があるらしい。
まるで玄関の空間に挨拶してるようにすら見える。
私にはそういった習慣がない。
なんでかな。
鍵っ子だったわけでもないんだけど。ただ、小さい頃からそういう躾をされてなかっただけかも。
愛し合う家族って感じじゃなく、無関心でいる人たちって感じだったからなー。
親戚や友達の親などに会ったときの挨拶を教わったこともなく、そうなると私はしゃべれなかったので、無口な子供だと思われていた。
自分が社会に出るようになって、なんでかがわかった、親も知らないから教えられなかったんだってこと。
うちの親は電話口でも相手の前でも、相変わらず変な挨拶をしてる。気づいてショックだったけど、気がつかないよりよかった。
客先に行って「ご苦労様」って言い回ってるのってどんだけーって、ねぇ。ふぅ。
同僚にかける声もやっぱり「ご苦労様」だった。ヒヤヒヤしましたわ。
たまたま窓を開けていたから聞こえてきた隣人の「ただいま」にすら返事しちゃう旦那は、とってもラブリーじゃないかと。
私は内心、「なんだよ、帰ってきたのかよ、ウゼー」だったんだけど、旦那のせいで自分の卑しさを思い知らされた。
旦那は良家の出(本人談)だからかどうか、挨拶や電話での対応は完璧だ。ちゃんと親から教わったんだと思う。もしくは、親の姿を見て学んだのか。商売やってる家だったってのもあるんだろうけど。
私は誰も居ないとわかってると部屋に入るときに「ただいま」は言わないけど、今回の件で、なんか言ってみたくなった。
もしかしたら顔も知らない隣人さんたちが「ウゼー」じゃなくて「おかえり」って思ってくれているかもしれないと知って。