102号室の人
102号室の人は、頭がぼうぼうな30代もしくは40代の男性。
ぼうぼうなヘアスタイルは、こだわりらしい。茶色く染めていて、いつも無造作。この無造作加減がいつ見ても同じなのは、やっぱりこだわりなんだと思う。見かけがスヌーピーに出ていそうなキャラ。
彼の生活音は、101号室 と違って向かい合っているという位置までいかないのであまり聞こえてこない。
彼はよく居留守をする。速達相手に居留守をするんだから、こうなると居留守状態を愛しちゃってるんだとしか思えない。
ひとり暮らしで居留守をする心理ってなんだろう。「見かけによらず忙しいんです、てへ」を演じたいのか、土曜に家にいる寂しい人を演じたくないのか。もしくは、居留守ではなくトイレで気張っててホントに出られない場合ばかりピンポン鳴らされちゃうタイミングのごっつ悪い人なのか。
102号室さんの生活音はほとんど気にならないが、唯一、鍵の開け閉めが気に障る。
彼は部屋から出てきてダブルロックの鍵、両方をかけ、そのあと必ず閉まっているかどうか確かめる。
開けるときは、玄関に立ち、鍵を手にしてまず閉まってるかどうか確かめてから、鍵を開けるという動作にかかる。
・・・。102号室さんは、神経症じゃないの?
そんでんきゃ、過去に泥棒に入られたことでもあるのか。それならまあわからなくもないが。
大丈夫、確かめなくても閉まってるよーって言ってみたい。
静かな住宅街で、鍵の閉まってるドアをガタガタやられるのは不快な騒音。
まあ、その「大丈夫だよ」を言ってくれる人が居ないからこそなんだろうけど。はやいこと幸せになってちょうだい。そしてドアをガチャガチャやるの、卒業してね。