小指の爪にこめた願い | デフォルト-デフォルメ

小指の爪にこめた願い

可愛らしいタイトルにしたって、内容はエグい。


爪がとても弱い。親指の爪は唯一例外だが、それでも人様に比べるとペラいだろう。

がんばって伸ばしていても、すぐに割れてしまう。折れてしまう。

お風呂に入ると爪はクニャクニャになるし。


幼少の頃、爪を伸ばすことに憧れた。

まあ、できないもんには憧れるのが常で。

なんとか小指の爪だけを死守し、白い部分が7㎜まで伸びることに成功した。

切るときに、ここまでなんとかなったんだから「あ、願かけよう」ってその時点で思いついた。

当時はなんてお願いしてたのか覚えていないけど、それからも何度かそういう機会はあった。


最近、ふと気がついたら7㎜どころじゃなく伸びてたときがあって、「おお、これはなにか願わなければ」と都合のいいほうへ考えはシフト。

「金か・・・

いや、愛か?

しかし愛より金だろ、やっぱ。

漠然と幸せなんてどーだろ?」

本当に叶いもしないのに、そんなくだらないことが決められなくて、爪をながめながら小一時間が過ぎた。


いい考えが浮かんだわけじゃないけど、伸びているのは片方の小指だけじゃないことに気づく。

両方の小指、片方の薬指の爪までべらぼうに伸びてくださってるじゃあーりませんか。

・・・。いーんじゃないの?


次の瞬間、爪切りを持ちながら、ゴミ箱の上ですたんばって。

左手の小指。「愛! 愛をくれ~!!」

右手の小指。「金! 金をくれ~!!」

そのあと薬指。「幸せじゃー! 幸せってなんだかわかんないけど幸せになりたい!!」

ばっさり。


まあ、そのあとから、なんで夢が叶うとか考えなかったんだろうとかちょっと後悔したけど、本気度は全くないので自己消化。

子供の頃も同じこと考えてたとしても(我ながら嫌な子供だ・・・)、全然叶った実感ないのにね、またやるんだね。

ある意味、幸せなんじゃねーかと。少なくとも、こんなことしてるの人様に見られたら、脳内ハッピーそうには見えるだろう。ちょいと紙一重なのがなんだが。



最近なぜ爪が伸びるかというと、寝込むことが多いのと、風呂に入らないからと、コラーゲンとヒアルロン酸入りもろみ酢が効いてるらしいと踏んでいる。

とっても不健康極まりない生活してて健康食品は効くのかという疑問は、すべて気力のなせるわざなのである。ちゃんちゃん。