ララバイ-チャック・パラニューク
チャック・パラニュークの本ってまだ2冊しか読んだことないけど、ちょっとくせになる。
サバイバーでヤニ濃い文章だなぁって思ってたのが、ララバイで一気に「好きかも」に転じるとは思わなんだ。
間引きの歌ってのが本当に存在したとして、(最後にも書いてあったけど)デス・ノートみたいだなぁと思いつつ、地獄少女を深夜にアニマックスで観てて、血を流さずに他力本願で殺してもらうのがスマートなんかな、と。
いや、書きたかったことはこんなんじゃないな。全然違う。
比べちゃいけないな、そもそも間引きの歌を根絶するために頑張ってるんだし。利用してないし。
読んだ後、不思議な後味が残る。
もっと濃く書き込んでくれてもいいのに、あっさり物語が流れすぎで残念がってみるが、たしかにこの人の本がダンベル級の分厚さになったら別物だろう。ねちっこくないから、いいんだ。
どうでも良さ(いい意味で)が逆に新鮮で、どきどきしてるまま終わらせてくれる。
不思議ワールドに片足つっこんだのを自覚しないまま物語が終わってしまい、本を閉じてはじめてわかる、実はどっぷりハマってる罠に。
単純に「面白い」ってのを超えてるよね。こんな物語あっていいのかってくらい完璧に面白い。
内容のどれをとってもそのありえなさが、なぜかものすごくありえてきちゃうあたりが、やっぱすごい。
でも、お粗末な私の頭には、なぜか「ララバイ」は、ニコロデオンの「アクションリーグ・ナウ」に結びついちゃうんだな。どっちも奇天烈で好きってことには変わりないんだけど。