くらやみの速さはどのくらい エリザベス・ムーン
自閉症の人の観点から書いてるという小説は初めてかもしれない。
フェンシングは全然興味がわかないけど、パターンの説明と重ね合ってて、その部分を読んでいても全くして退屈じゃない。
まさしく「アルジャーノンに花束を」的な色は濃いものの、描写はこちらのほうが独特で面白い。
最初はくどいかなって思えるくらいの文章が、徐々に心地よくなってくる感じがたまらん浸透感。ああ、今、わたし、やられてますな感じ。
残念ながらクラシック音楽を聴く高尚な趣味は持ち合わせ ていないので、文中に出てくる曲名だけではメロディもリズムも浮かばないが。
まあ、焦ったのは、自分にも自閉症っぽい傾向が多々あることかな。
幼稚園の入園式で唯一大泣きして写真写ってた過去があるし。集団になじめなかったなぁ。今もダメよ。
物事は決まったやり方でやらないと嫌だ。ものを置く場所もきっちりきっちり決めてる。においにすごい敏感。
残念ながら突出した才能はない。
たぶん、私は中途半端のできそこないなだけだと思うね。哀れでもなんでもない。
個人的に、暗闇に速さはあってほしくないな。だってとてつもなく速そうなんだもん。考えただけで恐怖に駆られるわ。