複合体 | デフォルト-デフォルメ

複合体

歯磨きコンプレックスがけっこう良くなってきた。
もう1つ思い出したぞ、歯磨きエピソード。
あれは・・・古い家だったから、小学校低学年の時だな。
台所で歯を磨く習慣があった。なんで洗面所じゃないのか覚えてないけど。
寝る前、親に「歯を磨いて来なさい」って言われて、素直に台所へ行った。
でも面倒で、磨いたふりをして寝る部屋へ戻ってきたとき、あいつが言ったんだ、
「磨いてないだろ、おまえ」って。
焦った。
嘘をつく抵抗感。認める敗北感。
で、結局、「磨いたもん!」って嘘ついて罪悪感たらたらなまま寝たんだ。
あいつはいつでも敵のふりをした。
かわいそうだな、あいつ。
もういないあいつ。

歯を磨く度にあいつの事が忘れられるんじゃないかって希望を持つ。
すっきりきれいにできるんじゃないかって。
できないんだ、知ってるよ、私のほうが愛されていたと感じていたんだろ。
許せなかったんだろ。やるせなかったんだろ。
そんなことないよ、だから安心しろよ。私だって同じ事ヤキモチしてたさ。
もうおまえのことなんて恨んでないから。
あんたは色々教えてくれたよ。感謝してる。
だからゆっくり眠っていいよ、そこがどこだか知らないけれど。
何も心配しなくていいよ。もう心配する要素は何も残されていないんだから。