水冷から空冷へ | 気が向いたら…

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映画・音楽・パソコン・写真撮影・VTR撮影編集はもとより、人生観、気分障害、強迫性障害、ジャンクフードや、あさっての方向(?)まで語ります。

いいえ、クルマの話じゃないですョ。

PCのCPU冷却の話。

今まで、オーバー・クロッカーと呼ばれる CPUのクロック速度を仕様より上げちゃう
一部マニアな世界だった「CPU水冷システム」
これは、マニアだけに限らず、一般販売メーカーPCにも採用されたことがあったな(NECに合ったと思う。)

かくいう、ワタシはここ20年、PCは
『買うもの』  じゃなくて
『造るもの』 だと思ってる。

お陰で、ハード・ソフトの両面でPCに対しての興味、知識が身につき
いろんな場所で役立ってます。


さて、今日はかねてから今夏ずっと頑張っていたCPU水冷システムを外し
空冷システムに戻す作業をやってみた。


今までは、こんな感じ。

PC-01



PC-02

これで、今年の夏を過ごしてみた。(結果は後ほど・・・)
右に見える丸い物体(通称 水枕=みずまくら)これがCPUに張り付き、中にポンプが入っている。
中の冷却液はポンプから画面左に見えるファンに付いているラジエータで冷やされ、CPU水枕へ戻る。

従来型の本格的水冷システムはポンプやラジエーター、冷却水がPCの外にあるものですが、
いかんせん、メンテが大変。
最近は、「お手軽簡易水冷」がちょっと流行ったので、今年の夏を通して実験君。

マザーボードから、パーツを外すとこんな感じ。

PC-05

赤く見える金属部分は、銅製のCPUとの接触部。
既に、クリーニングしてしまったので、何でもないが
従来、CPUとの接面は「シリコングリス」「熱伝導シート」などで
効率よく吸熱する細工をする。
ワタシの場合は、シルバーグリスを使っています。熱伝導率が結構高いので
ロスが少ない。

PC-04

手前左から シルバーグリス
手前中程 空冷フィンを冷やすファン止め金物とその奥がCPUクーラー固定金具
右奥 CPUクーラー(空冷式)
左奥 空冷ファン

別角度から

PC-03

うーーむ、まるで6気筒バイクのエグゾースト・パイプ(エキパイ)みたいwww
実際は、ヒートパイプは3本で、「いってこい」してるので、都合6本に見えます。
ヒートパイプの中身は、液体(中身不明)ですが、CPUで熱せられ、気化した時点で
パイプ上部へ行き、フィンで冷やされ降りて戻るというシステム。

これ、今まで使っていたもので、こいつに戻したってワケです。

クーラーを交換するときの お約束 は
クーラーとCPU接触面に グリス(熱伝導のため)が付着しているので
(無水アルコール:ワタシの場合)でていねいに取り除き、十分乾かす。
その後、CPUの平らな金属部分(ヒートスプレッダー)にグリスを出来るだけ薄く
塗り伸ばす。(テレホンカードやプラ製の会員カードなど不要になったものが良い!!)

CPUをちょっと、ご披露。

PC-06

intel(R) core i7-950 3.06Ghz
コレがPCの 心臓であり 頭脳ですな。
表がこうだと、裏も見たくなるのが人情ですw

PC-07

ざっと、1366本の接触点(接点)が、あるという。
だからLGA1366とな。(うかつに金属部分に触ろうものなら・・・数万円が ぱぁ~)
因みに隣の縮尺比較10円玉は昭和56年生まれ。頑張って流通してます!!

で、組み終えた姿が

PC-08

こんな感じ。
モチロン、今コレを書いているのはこの状態(いや、フタはしめたケドね)ですが

結論からして・・・・
内部各所の清掃したこともあってかどうかは不明ですが
発熱パーツの温度センサーの数値を見るに
直前の水冷システムより、空冷システムの方が
温度が低く、静かだという「逆説的」な答えが出ました。
(まっ、簡易水冷に多くを求めちゃイケないんだけど・・・)
次回水冷に切り替えるときは、エアフロー(PCケース内の風の流れ)に気を配って
組み直そうと思っています。

今回は、ココまで。