おやすみと ひとり呟く声は

暗闇に吸い込まれた


沈黙の音が耳をくすぐる 静かな夜

月の光も 今は 眩しすぎる


『少し放っておいて

 すぐに元に戻るから』


強がって見せても

きっと どこかで

甘えてる 欲しがってる


誰か 分かってよ!


―水をあげ過ぎた植物の

  末路を知ってるかい?―


窓際にあるサボテン

棘が消えた 甘い シルエット

月より 近くで

優しく 私を 見下ろしていた




暖かさに混じる 寒色の風


糸のように 細く 吹き抜けた



染まり始めた木々は


冷静の中で


燃える熱のように


『まだ終わらない』と


奮えてるみたい



境界線は ない


全て 作りかけ


整える


それは 変化の序章



定まらない心も


仕方ないさ


許してあげよう



彷徨った足跡は


いつか 誰かの


道になるから



恋に落ちると、


まるで


眠りに落ちたように


淡い夢を見る



覚めないで



覚めないで



秋の夜は長いのだから