鹿児島大学が鹿児島県・奄美群島の住民約5千人から研究目的で採血した際、68人に利用目的や方法の同意を得ていなかったことが2日、分かった。鹿大は提供者と確認できた10人に謝罪した。

 研究は、がんと生活習慣、遺伝との関係を調べることが目的。名古屋大を中心に2005年度から鹿大や九州大など全国10機関が参加した。鹿大は05年10月-08年7月、奄美群島の10市町の定期健診時に5264人から採血し、3792人分の血液を名大に送った。

 うち2人分に遺伝子解析の同意がないことに名大が気付き、鹿大が送っていない血液も含めて調べたところ、研究参加への同意を得ていなかった58人分、遺伝子解析への同意がなかった9人分、名大に送ることに同意していなかった1人分が判明したという。鹿大大学院医歯学総合研究科の嶽崎俊郎教授は「採血時の確認などが不十分だった」と説明した。

 一方、九大によると、この共同研究で九大は血液提供者から遺伝子解析の同意は得ていたが、名大との取り決めには合致しない74人分の血液を誤って名大に提供。うち5人分の遺伝子解析が行われたため、結果は破棄した。名大は、生活習慣病に関するあらゆる遺伝子解析研究への使用に同意した人の血液のみを提供するよう、九大側と取り決めていたという。

=2010/02/03付 西日本新聞朝刊=

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