
もう30年以上も昔の話であるが、私は大阪市内の南部方面にある俗に下町といわれるところに居を構えそこを拠点として活動していた。
私が兵庫県の川西市で不動産をやることになって、その大阪市内南部の地元で生まれ育った…つまりそこから出たことなく何十年とそこで生活してきた年配のおっちゃんやおばちゃんに、「今度、川西市で不動産屋することになってん」というと、決まって
「あぁ、奈良でするんかいな」といわれた。
私が「ちゃうねん、兵庫県の川西市や。電車でいうたら『川西能勢口』ゆう駅や」
というと、「あぁ、能勢かいな、えらい山の中で不動産屋すんねんな」
というので私は「ちゃうねん、ちゃうねん、JRでいうたら『川西池田』やねん」
というと「あぁ、池田かいな、それ早よ言わんかいな」
という風にいわれることが多かった。
むろん私がその後に続いて「まあ池田の隣やけどな」などといっても全く意に介していないのはいうまでもない。
川西の語尾が「し」で終わるので「かわにしし」と発声しても「し」の部分がリエゾンのようになってしまって、「かわにし」だけが聞こえて奈良県にある川西町と思ってしまうようだ。
そこで私は電鉄の駅名で例えると分かりやすいだろう、と阪急宝塚線「川西能勢口」の駅名を出すとどうも「川西」の部分より「能勢」という単語のほうが印象にのこるようである。
もちろん「能勢」が悪いというわけではなく(むしろ個人的には大好きなところだが)、阪急川西能勢口近辺と「能勢」は明らかに街の空気感が全く違う。
そして、JRも「川西」に余計な文字がついているため「池田」の方に軍配が上がるようだ。
「池田」があり「川西」そして大阪から見て奥にある「宝塚市」でもこういったことは起こらない。宝塚ならみんな知っている。
ではどうすればよいのか。
私の提案はズバリ阪急「川西能勢口」を阪急「川西市」駅に改名するということである。
出来たらJRも「JR川西市」駅に改名する。
これはなぜかというと、私が物心ついたころ駅名になっていた郊外の離れた市、例えば寝屋川市、門真市などの名前は漠然とではあるが幼少期から知っていた。
電車というのは子供時代に興味を持つことが多い。地図で地名を見ることが多い車やバイクは自分が運転できるようになってから本格的に取り組むようになる。
かといって興味を持ったからと子供が自由にどこにでも乗り歩くことはできず、やはり路線図などを眺めて子供特有の記憶力の良さが一発で脳にその市の名称を刻み込む。
だから「川西駅」ではなく「川西市駅」にするべきで、そのあとに余計な能勢口や池田という名称は省かなければならない。
そういうアイデアは浮かぶものの、どこに言ってよいのかがわからない。
駅名を変えるというのは特に荒唐無稽な話ではなく、阪急宝塚線だけでも結構みかける。
例えば、私が知るだけでも中山が中山観音、石橋が石橋阪大前、服部が服部天神と、いつの間にか名称が変わっている。
こういった事例は、何がきっかけで変わるのだろう。
阪急電鉄という会社自体は進んでやりたいとは思わない筈だ。
やはりひとつ駅名を変えただけで、看板代から印刷物まで膨大な費用が要る。
そうなると、主導するのはその駅がある自治体なのか。
実をいうと、かなり以前にある川西市会議員2名にこのことを言ったことがあったが、特にその後うごきはなかった。まあ冷静に考えたら議員にとって何のメリットもないことであろう。
とりあえず川西市のHPに「市長への提案」というフォームがあるようなので、このことを送ってみようとは思うが、他に電車の駅名が変わるプロセスを知っている方がいればどういう人が動いてまた誰が一番影響力があるのかDMで教えていただけたら幸いである。