桜井さんとこの息子の話
大学の頃、バイト先のオバチャンから聞いた話。
「桜井さんとこの息子さんの話」
何の話だろうかと聞いていたら、ミスターチルドレンのボーカルの桜井和寿さんの話だそうで。
そのおばちゃんは桜井和寿さんの母親ととても親しかったそうで。
だから今でもそのおばさんにとって桜井和寿さんは
「ミスターチルドレンの桜井さん」ではなく、「桜井さんのところの息子さん」という呼び方である。
そんなおばさんから聞いた話。
ミスターチルドレンが売れる前、桜井さんの母親は、
「あの子はいつもいつも売れないバンドばっかりやってて。本当、どうしようもないのよ。」
そんなことをそのおばちゃんにいつも笑いながら話していたそうな。
「どうせ売れないんだから、早く仕事とかみつければいいんだけど、どうしようもないドラ息子で……」
だから、そのおばちゃんにとって、ミスターチルドレンが売れ始めた時、
「へえ。あの桜井さんちの息子がねえ」
と思ったそうな。
そのおばちゃんの話によると、彼らが売れはじめた頃には、
すでに母親は亡くなっていたという。
だから、ミスターチルドレンは母親にとって最後まで「売れないバンド」で、
息子さんは最後まで「どうしようもないドラ息子」だったという。
話の真偽は確かではないが、
でもミスターチルドレンほどの人気バンドが「売れないバンド」と言われていたのだと聞くと、
ちょっと勇気が湧いてきません?
「あの子は本当に売れない演劇ばっかやっててね……」
まあまあ、母さん、そう言いなさんな(笑)