ゲーム業界の向かう方向 - 2.悪夢のような新世代が到来!?
ご存じの通り、SCEのPlayStation3、任天堂のRevolution、MicrosoftのXBOX360の3機種が、先日発表されました。
テレビの報道やインターネットのニュースサイトなどからこの存在をご存じの方は多いかもしれません。
プレイヤーの方々からすれば、これは大変喜ばしいことだと思います。
しかしながら、クリエイターの立場からすれば、無邪気に喜んではいられないのです。
それはなぜか?
皆様はPlayStation3の発表の際にFinalFaltasyVIIのテクニカルデモも同時に発表されましたが、
それはご覧になられましたでしょうか?
これは、PlayStation3の性能を評価するためのデモで、まさにそれはPlayStationの素晴らしい進化を表すものでした。
具体的には、今までプリレンダリングでDVDに納められていたいわゆるムービーと遜色のない映像だったのです。
これはつまり、今までは性能的に綺麗で細かな演出をしたい場合ゲーム機の性能では描画しきれず、
あらかじめ計算し、制作された動画を再生することで綺麗で細かな映像を表現していましたが、今後はその必要が無くなるという事が言えます。
プレイヤーの立場からすれば綺麗な映像でゲームを楽しめるので、非常にいいことだと思います。
しかし、クリエイターの立場からすれば、それだけのCGを大量に用意しなければならなくなると言うことになります。
現在のゲーム業界はいわゆる踊り場的な状態にあります。
これは、ゲーム誕生から右肩上がりにユーザが増え、順調に成長してきた業界が、
プレイヤーのゲーム離れなどの理由で、プレイヤーが減り、徐々に市場が縮小してきていることを表しています。
そんな状態で、次世代ゲーム機用のゲームのような開発に時間がかかる製品を作り続けることが可能でしょうか?
結論を言えば、不可能です。なぜならゲームというのは基本的に生産コスト=人件費なのです。
映画などとは違い、登場人物に払う出演料はありませんし、爆発などの火薬にもお金はいりません。
しかし、ゲームを制作するプログラマやデザイナ等の開発者には給料が発生するのです。
つまり、開発期間が延びれば延びるほど開発者に払う給料は増え、ゲームを制作するのにお金がかかるようになるのです。
では、作るのにお金がかかるならゲームの値段を上げればいいんじゃないの? と思うかもしれませんが、
作業量と割に合う金額を価格とすると、おそらく現在の何倍~何十倍もの金額になると思います。
それはなぜか?
ファミコンのゲームというのは一人で制作されているケースが多かったと聞きます。
さらに、開発期間は1ヶ月~3ヶ月と短期間の製品が多かったようです。
しかし、価格はどうでしょうか? 当時はカートリッジと言うこともあり、
生産に現在よりも原価がかかるとしても 4000円~7000円と現在のゲームと価格の面では大差ありません。
むしろ、スーパーファミコンの世代では10000円を超える製品も数多く存在しました。
現在では100人規模で開発しているゲームも数多く存在すると思いますし、開発期間も1年以上と長い期間をかけて制作しています。
つまり、数世代前の原価を基準に作業量に合わせて価格を設定すると、とんでもない金額になってしまうのです。
そんな高価な製品には誰も見向きもしませんよね……?
PlayStation3が発売された後のメーカーやクリエイターの状態を想像してみてください。
ゾッとするものがありますよね?
次の話では では、どうすればいいのか? という話をしていきたいと思います。
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